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キューティーハニー
画像表示切り替え監督: | 庵野秀明 |
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出演: | 佐藤江梨子、市川実日子、村上淳 |
時間: | 93分 |
公開: | 2003年 |
ジャンル: マンガ・アニメの実写化 |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2009年10月22日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2009年09月05日 | 見た回数: 1回
残念映画デー、「デビルマン」とあわせて観賞。あるいは永井豪のお葬式。
映画は楽しんだもん勝ちなので、楽しめなかったらただのソンなのですが、ソンソンな日でした。
たぶん僕、庵野秀明って、「トップをねらえ!」しか波長が合わないんですね。イイトコナシの映画でした……。
なんというか、こんぺいとうの核が芥子の実であるように、砂糖それ自体だけでつくるより、核があった方がいいのはわかるのですが、もう友情とか愛情とか振りかざすのやめた方がよいような気がしてなりません。愛がないと、映画すら作れないのでしょうか。キューティーハニーのアクションだけで作ればよくって、よせばいいのにパンサークローを愛のイデオロギーで改心までさせちゃいます。
やっぱりタランティーノは偉いなあ、ト。
前回、「夕凪の街 桜の国」というようなちょっと重めの作品を見たので、気分一新を狙って視聴してみました。そう、かの「デビルマン」に並ぶのでは?と噂の残念映画。
いやー、残念でした。
お、心の声が聞こえてきたよ。なになに?確かに「残念」映画としては問題ないのですが、この感じ「イマイチ」じゃないかって?
求めていたのはもっと真面目に、超シリアスキューティーハニー。でこの出来なら、文句無しだったんですが、若干作り手も「これくらいぐだぐだだと逆に面白くない?」というオフザケ感が感じられてしまい、あの、純粋に最高にかっこいい作品を目指した(んだよね。きっと)「デビルマン」と比べると、うーん。意図的かー。と2の足を踏んでしまったことが一つ。
残念ながら原作のマンガについてはほとんど読んだことはなく、アニメにしてもなんか力の抜けたコメディだったなぁ。と言うぼんやりした記憶しかないので、あぁ、こうなっちゃったか。と言うガックシ感もあまり感じられなかったのも敗因の一つでした。
ただ、トータルとしての出来はなかなかの優れものの「残念映画」でしたね。ラスボスとの戦いに関しては、なかなかの脱力(させる出来。ですよ。きっと真面目に作ってるだろうし)感でした。愛と友情でしめるというのはまさに常套手段。もっとラスボスとは戦えよ。とお尻を叩く人はいなかったのかねぇ。
ということで、評価としてはですね。
石田(映画評価会議2009風景)
1.期待の「残念」さ加減に水を差されていることは事実。これはいかがなものか?ここはであえて厳しく(?)「イマイチ」にすべきではないでしょうか?
2.しかし「イマイチ」なんかにしたらこの映画の残念さ加減が伝わらないではないか。
3.それは評価がおかしくなってしまわないかね?
4.イマイチだったことが残念。というのはどうだろう?
5.いやいや、それでは本筋が通らない。もっと純粋に映画を見た場合の評価にしましょう。
6.純粋に見た場合、そもそも基準点は楽々超えているので「残念」で通してしまってもいいでしょう
7.では、「残念」でいいと思う人。(ばばばば:挙手する手の音)
8.はい、残念多数。ということで「残念」ということで。
という、上方お笑い大賞の審査員たちの最終審査を思わせるほどの厳しい議論の上での
「残念」
でした。