ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO.
画像表示切り替え監督: | 庵野秀明 |
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出演: | 緒方恵美、優希比呂、林原めぐみ |
時間: | 105分 |
公開: | 2012年 |
ジャンル: SF、アニメ(日本) |
コメント一覧
柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2024年05月05日 | 見た回数: 3回
柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2015年09月02日 | 見た回数: 2回
見直してみると、なんだか前よりマシな気がしました。
概ねの感想は変わらないのだけれど。
柴田宣史 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2013年05月08日 | 見た回数: 1回
丞二は「前半はまだ見られるけど、後半はさぼって作ったと言われても仕方がない」とのこと。
なるほどと思うのだけど、けっきょくエヴァンゲリオンのシリーズって、視聴者置いてけぼりがお家芸なんだなと再確認してしまった感じです。
置いてけぼりだったら置いてけぼりなりに格好のいいところでもあれば、まだ見てられると思うのです。だって、「風の谷のナウシカ」だって、やっぱり説明なしで、視聴者置いてけぼりだけど、見てて楽しいじゃないですか。
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でも、本作、ずっとダラダラし通しで、かっこうよく動いてそうなところは、画面がごちゃごちゃしてて何が起こってるのかよくわからない。描き込みがすごいのはわかったけど、人物の動きなんて前時代的な演出全盛。個人的にエクセリヲンとかのシンプルなかっこうよさの方が好みってのもあるけど、ヴンターとかいう乗り物も奇抜すぎていまいち。
3Dがすごいのもわかったけど、べつに忠実なピアノ演奏シーンなんてさほど見たいものでもない。そういうのが見たいんだったら、ふつうにピアノの演奏を見たらいいだけだと思うのです。
アニメならではの、ほどよい、きもちのよい演出が加わらなかったら*1、アニメを演出する人の意味ってほとんど失われて、やっていることはクリエーション的な側面より、オペレーション的な側面しか見えてこないように思うのです。
つまり見てて楽しいところもあんまりないのです。画面が小さかったのがあかんのかな。
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新劇場版のシリーズはシンジ君が快活になっている印象だったのだけど、本作ではまたテレビシリーズのときに戻った感じでずっと鬱々しているのです。
かろうじて視聴者に与えられる判断材料から、シンジ君が大変なことをしてしまって、その犯してしまったこと故に、周りの人間が冷静に彼に対処できない、ということのようだけど、それにしても誰もちゃんとシンジ君に説明をしてくれない。
シンジ君に説明をしてくれないということは、見てる僕たちも何のことだかわからない。
大変なことをしてしまうと赦されないのが普通だ、というのはわかるけど、視聴者の気持ちとしては、シンジ君に感情移入するしかなく、シンジ君を子ども呼ばわりする前に、周りの連中に対して、お前ら大人になれよ、と腹が立ってくる。
他方、ようやくやっと説明めいたことをしてくれるカヲル君も、理由があるのかもしれないけれど、必要以上に馴れ々々しくて気持ち悪い。
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病いあけの出勤したことで気持ちも持ち直し、MPもたまったので視聴したのです。
北井さんからは「もやもや展開」とは聞いていたので、けっこう低めの期待ハードルからスタートしたのだけど、なーんだという感じ。
「破」がとってもよかったので、それでもやっぱり期待しちゃってたのかな。
せっかく貸してくれたのに、北井さんゴメーン(でも、もやもや展開を共有できたからいいのかも)。
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書き終わった後に、北井さんがいっていた一言が、かなり気に入ったのでメモ。
「破」はなんだったんだ、という気持ちですよ。
まったくです。
- *1 本ピアノ演奏部分にそういった演出が皆無だとは言いませんよ
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」の2024年5月5日の視聴履歴の事情で、イッキ見の本作。
鬱々した話だと覚悟ができている3回目の視聴なんだけど、なんだかだんだんと評価が上がってきちゃった。
本作単体で見てたら、そんなこともないのだけど、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」まで一気に見た後に、この感想を書いているということもあるのかも。