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柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2009年09月01日 | 見た回数: 2回
日本のかっこいい男子5本の指に入る佐藤浩市と過ごせる90分。くわえて、日本のまあ見ていられる男子5本の指に入る真田広之が、彼のもと同級生という、「ドラゴン・キングダム」みたいな映画です。
当時も周辺で酷評が多く、期待することもなく見たことをも手伝って、ぼくは「まあこんなもんかな」というように感じたのですが、今回、あらためて見直してみると、いくつかおもしろい(自分の)変化に気づかされました。佐藤浩市扮する安藤にかなり感情移入してしまうのです。それは、僕だって、子供をそのように失ったら、安藤がたどった道を辿るだろう、とありありと想像できるのです。期せずして、いつのまにか僕はこんなに子供を好きになっていたのだなあ、と思わさせられてしまいました。
さておき、そんなふうに書きつつも、やっぱり酷評を免れない作品だとは思います。「リング」と同時に作られたという割には、リングのよさは全然残ってないし、真田広之扮する高山竜司は、二つの作品を通してみると、性格に一貫性が感じられず、2作目をまとめるための無理矢理な人格形成を感じられます。
また、1作目には、 1、浅川玲子が初めてビデオを見るところ 2、その子供がみているところを発見してしまうところ 3、テレビから出てくるところ というように、さらっと見せ場を思いつくのですが、本作にはほとんど見せ場がありません。結局は伏線消化の話なのです。
じゃあ、伏線消化がうまくいっているかというと、キーワードは「ウィルスの増殖に手を貸すかどうか」だそうで、うまいようで、あまり論理的でないです(こんなたぐいの作品で論理も糞もないものですが、やっぱりある種の一貫性は欲しいものなので)。
というわけで、通常は「イマイチ」が妥当な作品だと思いますが、佐藤浩市と真田広之、あと嫌われ松子に免じて、1ランクアップでお願いします(なにを?)。
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日本のかっこいい男子5本の指に入る佐藤浩市と過ごせる90分。くわえて、日本のまあ見ていられる男子5本の指に入る真田広之が、彼のもと同級生という、「ドラゴン・キングダム」みたいな映画です。
当時も周辺で酷評が多く、期待することもなく見たことをも手伝って、ぼくは「まあこんなもんかな」というように感じたのですが、今回、あらためて見直してみると、いくつかおもしろい(自分の)変化に気づかされました。佐藤浩市扮する安藤にかなり感情移入してしまうのです。それは、僕だって、子供をそのように失ったら、安藤がたどった道を辿るだろう、とありありと想像できるのです。期せずして、いつのまにか僕はこんなに子供を好きになっていたのだなあ、と思わさせられてしまいました。
さておき、そんなふうに書きつつも、やっぱり酷評を免れない作品だとは思います。「リング」と同時に作られたという割には、リングのよさは全然残ってないし、真田広之扮する高山竜司は、二つの作品を通してみると、性格に一貫性が感じられず、2作目をまとめるための無理矢理な人格形成を感じられます。
また、1作目には、
1、浅川玲子が初めてビデオを見るところ
2、その子供がみているところを発見してしまうところ
3、テレビから出てくるところ
というように、さらっと見せ場を思いつくのですが、本作にはほとんど見せ場がありません。結局は伏線消化の話なのです。
じゃあ、伏線消化がうまくいっているかというと、キーワードは「ウィルスの増殖に手を貸すかどうか」だそうで、うまいようで、あまり論理的でないです(こんなたぐいの作品で論理も糞もないものですが、やっぱりある種の一貫性は欲しいものなので)。
というわけで、通常は「イマイチ」が妥当な作品だと思いますが、佐藤浩市と真田広之、あと嫌われ松子に免じて、1ランクアップでお願いします(なにを?)。