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白鯨との闘い In the Heart of the Sea
画像表示切り替え監督: | ロン・ハワード |
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出演: | クリス・ヘムズワース、ベンジャミン・ウォーカー、キリアン・マーフィー、トム・ホランド |
時間: | 122分 |
公開: | 2016年 |
キャッチコピー: 伝説の白鯨との死闘。 生き延びる為に、男たちが下した “究極の決断”とは── | |
ジャンル: アドベンチャー、ドラマ、実話、海 |
コメント一覧
でべ | 簡易評価: まあまあ | 見た日: | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2016年08月06日 | 見た回数: 1回
メルヴィルが、ほんとうにエセックス号に着想を得て『白鯨』を書いたかどうかは知らないのですが、エセックス号の生き残りにインタビューする、という筋です。
エセックス号とは、実在した19世紀の鯨油猟の捕鯨船で、まあ沈没してしまうんですね。で、その生き残りは、「どう生き残ったか」を頑なに語ろうとしない……。というだけで、まあ大体どういう話かは想像がつくと思います。
ロン・ハワードらしい手堅い作りなので、不満はないのですが、まあだいたい思った通りの話なのと、ずっと田舎……というか、くるしい海洋の風景なんですね。「コンチキ号」も似たようなところを漂流していたと思うのですが、まあ、つらそう。
でもって、鯨。さすがに格好いいのですが、ドラマティックに格好良かったと言えば、「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」のほうがすごかったな、とくらべちゃったりして。
冒頭で「これは二人の男の物語だ」というセリフがあり、たしかにそうなりそうな設定なんだけど、思いのほか二人の男のことが語られなくてありゃっとなりました。二人の男の物語になってたら、悪くなかった気がするんだけどな。そのマインドセットのせいか登場人物たちの行動原理もうまく飲み込めずに、立場とか関係とかが分かりづらくて。なんか宙ぶらりんな気持ちです。