三銃士〜王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 The Three Musketeers
画像表示切り替え監督: | ポール・W・S・アンダーソン |
---|---|
出演: | ローガン・ラーマン、オーランド・ブルーム、ミラ・ジョヴォヴィッチ、クリストフ・ヴァルツ |
時間: | 111分 |
公開: | 2011年 |
キャッチコピー: 伝説よりも、ハデにいこうぜ。 | |
ジャンル: アクション、アドベンチャー |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2015年03月03日 | 見た回数: 2回
石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2012年11月22日 | 見た回数: 1回
ちょっと前に見た「三銃士」とは違った、ウケ狙いのアクション超大作。メジャー俳優はみな敵役。でおなじみ、バイオハザードな三銃士。
柴田さんが「デュマもびっくりしているだろう。原作間違い無く読んでないよねー。」と言ってましたが、あんなにすごいの、確かに思いつかないはずです。
監督もバイオハザードでミラ・ジョヴォビッチの旦那さんとくれば、豪華なドレスを羽織りつつ、スーパーワイヤーアクションを披露。明らかに主人公ら(というより、登場人物の誰よりも)よりミラ・ジョヴォヴィッチのほうが強そうに見えるのは夫婦愛のなせる技でしょうかね?ワイヤーアクションやスローモーションの使い方にも明らかに主人公以上の扱いを感じてしまいます
人間離れした身体能力で次々と銃士たちをなぎ倒し、ビルの上からワイヤーロープ一本で飛び降り。玉が発射されるよりも速く駆け抜ける。最終的には上空数百(数十くらいかな?)メートルから落下したにもかかわらず命を落とさない。「アリス」でなくてなんだというのか。
出てこないのはゾンビだけ・・・でないのが残念な所。なんせ、そのスーパーな彼女が主人公ではないのです。
主役はあんまり名前も知らない4人の男の子たち。彼らが力を合わせてお国のために内外の敵と戦う姿が見て取れて、そこで、おぉ。そうだった。僕は三銃士を見てるんだった。と想起させてくれるわけです。
が、主人公たちの存在感が圧倒的に薄く、悪者軍団が抜群に画面を占拠してくれるという、悪役の悪役による悪役のための映画と言っても過言ではない。
あえて、主人公チームでは、ポルトス(ゴツイ人)役が「パニッシャー・ウォーゾーン」のイマイチ好きになれなかった主役だったんですが、今回は(一応主役の4人の中じゃ)一番良かったです。まぁ、単純に僕が「ポルトス」の役どころが好きなだけ。
それくらいしか特に引っかかりがなかったです。はい。
そもそもなんで三銃士にしなきゃならなかったのかさっぱりですが、よくも悪くもド派手アクションが売りの今作。決してオススメするような作品ではないんですし、長ったらしい前述のとおり原作を知人には全くおすすめできないかもしれないわけですが、フツーに面白かったですよ。
原作を読んでいない人が作った作品を原作を読んでいない視聴者(僕とか)が見る分には許せる範疇なのかもしれません。
そもそも見る前から「三銃士」ではあるものの、デュマの作品イメージではないことは一目瞭然。その分ハードルは低くなろうというものです。
また、邦題が一応、ダ・ヴィンチ?飛行船?と、やさしく“違うこと”を教えてくれる親切設計ですしね。これが原題だとさらに意味不明に「三銃士なのに三銃士でない。その心は・・・」という脱出不可能な世界に巻き込まれてしまうことは想像に難くないですよね。
前に見た「三銃士」がどこまで原作に忠実だったのかは知らないんですが、あれがほぼ原作だと仮定すると、「あー、彼は彼だね」とか、「これはむちゃくちゃだね」とか、「これもとんでもないなぁ」とか楽しく比較できました。
飛行船のとことか、どことなく「天空の城ラピュタ」を思い出してしまいましたしね。
いっそミラ・ジョヴォヴィッチを主人公として、不二子ちゃん的な役どころで悪役の間を渡り歩き、時には三銃士を助けたり・・・活躍・失敗、でもメゲナイ。という話に割り切っちゃえばよかったのに。と重ね重ね思いますなー。
それだと「三銃士」ではない。と、言われちゃそれまでなんですが・・・。
さて、ラストで飛行船軍団が攻めてきてましたが、果たして続編作ってくれるかな?
改めて見ると良くも悪くも子どもが見ても楽しめる。大人は大人で突っ込みどころもたくさんあって、それはそれで楽しめるかも。
相変わらずポルトスの旦那がかっちょよかったなぁ。
日本でいうところの・・・角さん?