音楽がなくて、主役がサム・ニールでなければ、なんか普通の怪獣パニック映画みたいだな。特にパークに着いた時のドタバタ感とか、なんか安っぽいものに見えてしょうがなかったのだ。ウィリアム・H・メイシーさんがでてるからではないですよ。あくまで映像というか絵の取り方というかなんというかです。スピルバーグが監督じゃないから？

ふつーの怪獣（恐竜）映画としてみりゃ、別段わるいもんじゃないけど、正直ジュラシック・パーク感はなくって、あくまで恐竜島だったりするんだな。
一要素だけ取り出して、ほかをすっ飛ばしてるというかねぇ。あ、例えば「SAW」のあまたの続編が痛い描写にだけフォーカス当ててしまって、1の良さが失われてくような・・・。

ジュラシック・パークと比較しちゃうからどうしても評価ガタ落ちなだけで、楽しかったですよ。
プテラノドンに追っかけられるとことか悪くなかったんじゃないかね。

ティラノザウルスより強い奴がメインなんですが、どうも背びれがあると弱っちく見えちゃうから困ったものです。なんだろう？トラvsライオンだとトラのほうが強くてもやっぱり動物の王様がライオンなように、恐竜的には強くても、やっぱり恐竜の王様はティラノザウルスであってほしい。みたいな感じでしょうか。

子どもが2ヶ月も一人で生き延びたり、結構広い島なのにあっさりと子どもを発見したりと、はしょりすぎてない？無理がない？と心配してしまいますし、一応目玉であろうティラノザウルスvsスピノザウルス（だっけ？）を途中に持って来ちゃってもったいない。とか、ラプトルが会話？なんか喋ってんな。変なの。おかげで弱くなってないか？とか、卵盗んだ人が良い人で、さらに助かっちゃうとか・・・あれ？結構駄目なとこばっか覚えてんな。

ま、フツーの怪獣映画としてみたら普通なんじゃないかと。宮崎駿とか長嶋茂雄とか手塚治虫とか、ふむ、親が偉いと何かと大変ですな。

２作目は世間から酷評を請けたが、３作目は僕も世間並みに酷評できる。もう「恐竜をよみがえらせた」というセンセーショナルは使い切っていて、お話で勝負してほしいところだが、お話が小粒すぎて、見ていてつらい。１作目であれほど存在を強く印象づけたヴェロキラプトルが、とっても弱体化しただけでなく、仲間同士で会話するところなんか、新説を表現したとかそういう以前に、見ていて気持ちも萎え々々である。
評価できるのは、再びサム・ニールに会わせてくれたことくらいか。