あしたのジョー

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監督:曽利文彦
出演:山下智久、伊勢谷友介、香里奈、香川照之
時間:131分
公開:2010年
ジャンル:
スポーツ青春マンガ・アニメの実写化ドラマ格闘技

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2013年03月13日 | 見た回数: 1回

冒頭からウルフ金串戦辺りまではちょっとな~。微妙だなー。と感じながら見てました。
いやね、マンガベースだってこともあるし、見様によっちゃ「ピンポン」と変わるわけでもない。さらに言うと原作(といっても、ベースはアニメ版ですが)知っててストーリーはわかってるんで、あとは以下に実写化を楽しめるかなんですね。
ただ、なんともボクシングやるにはちょっとそれっぽくないぞ。ってシーンが若干気分を損ねるというか乗り切れないというか、そんなふうに見てたんです。

が、いざ、力石戦になるあたり。そのトレーニングの過程あたりから俄然楽しい。「ロッキー」を見てる感じかな?気合の入ったトレーニング風景や減量の徹底度合い。力石役の伊勢谷くんがとっても素敵でした。最近赤丸急上昇。
どこまで実際にやってるかはわかんないんですが、けっこう「マシニスト」を思い出させる減量シーン。本番は戻ってはいましたが、マンガを実写化しても結構迫力あルモンですねー。で、それに引きずられるように山Pも筋トレの成果ですかね。結構頑張ってる。冒頭こそ、むむ、ちょっと外れな動きかな?とか思ってたんですが、いやー、面白かったなり。

これくらいの出来だったら、ついでにカーロスやらメンドーサやらの後編(アニメ版だったら「あしたのジョー2」)も作ってほしいぞ。カーロスやらメンドーサやら誰がやるんでしょうかね?雑学部の勝手に配役委員会第4回であげてみてもいいのかな?

柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2011年11月06日 | 見た回数: 1回

マンガというのは、印刷物なので、スポーツの名プレイなんかのように、歴史的瞬間というものが厳密にあるのかちょっと難しいかもしれない。何度でも読めるものだから。

でも、やっぱりそこらへんを捨象して、日本のマンガの歴史の中に名シーンを探すのだったら、たとえば

- ベルサイユのバラ:バルコニーのお辞儀のシーン
- ポーの一族:沈丁花の絡まるシーン
- ブラックジャック:医者はいったい何のためにあるんだ!
- うしおととら:おまえはそこでかわいてゆけ
- デビルマン:ラストシーン
- ドラゴンボール:ゴハンをかばうピッコロ

いや、もちろんもっともっといっぱいあるでしょう。

でも、『あしたのジョー』には、最低でも二つの名シーンがあります。

- 力石との握手
- 燃え尽きるジョー

『あしたのジョー』のファンだったら、もう2〜3あげないと納得いかないと思いますが、上記の二つは凡そだれも異論を唱えることはない名シーンといえるでしょう。

この映画では、わずか2時間強で『あしたのジョー』の前半をやる訳なので、ばっつんばっつんカットしてあるし、後半の名シーンもちらっと入れたい、と欲張れば無理も出てくる。ただ、ボクシングシーンもそれ以外のシーンでも、けっこうがんばって名シーンを詰め込んであると思う。でも前半で終わるので、どうしたって燃え尽きるジョーは描けない。まあ、でも、それはいいでしょう。

* * *

Amazonの評価は、『あしたのジョー』の原作ファンは厳しい評価が多いようで、しかも、ざっと読むとどれも非常に納得がいくものが多い。僕も、高校時代、かなり一所懸命『あしたのジョー』を読んでいた。だから20年経った今でも、いろいろと覚えているのだけど、この映画化、僕は、よくできていたと思う。

ボクシングのシーンは、おもっていたよりずっとよかったし、力石の役者についていえば、拍手してもよいほどにうまくやってると思いました。でも、矢吹丈もそんなに悪くない。丹下段平のおっちゃんは、うーん、もともと冗談みたいな顔なんで、何ともいいがたいのですが……。

* * *

話を戻して名シーンですが、

- 少年院でのクロスカウンター
- ウルフ金串とのトリプル(ダブル)クロスカウンター
- テンプルを打たれた力石が最下段ロープに後頭部を強打するシーン

等々、なかなかの再現度で、みてて(よい意味で)笑っちゃいました。

丞二が「X-メン」の冒頭でおっしゃる通り、「原作が面白いのは当たり前」なので、まあ、ここではそれはいわない約束でしょ、というのに強く同意しつつ。

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