ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー Street Fighter: The Legend of Chun-Li

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監督:アンジェイ・バートコイァク
出演:クリスティン・クルック、二ール・マクドノー、ダブー、クリス・クライン、ロビン・ショウ
時間:99分
公開:2009年
キャッチコピー:
可憐にして最強。
ジャンル:
アクションアドベンチャーゲームの実写化格闘技

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2010年01月21日 | 見た回数: 1回

ハイキック・ガール」という化け物が出てきましたので、すいません。評価を上げます。愛好家の方々、すみません。

ストーリー的にはなんだこりゃ、ですが、なんといっても楽しめた映画なので、あれと並べるに忍びない。という理由です。


全国5000万人の残念映画愛好家の皆さんこんばんわ。今日は噂にも名高い今作を取り上げてみました。
ストリートファイター実写版の第1弾、たしか、「JCVD」主演で作られてたのを見たことがあります。あれもなかなかのものでしたが、今回は21世紀も10年が過ぎようとしている時期の作品。そりゃクオリティも上がってなきゃお里が知れますぜ。という、ある意味かなりの期待を持っての視聴でした。ゲームは、うーん。そんなにやってなかったからあまり覚えてないです。エドモンド本田が好きでしたかね。

いやー、お見事でした。期待に違わぬ残念っぷり。かの「デビルマン」ほど怒りがあるわけではないのですけど、映画の質的にはめでたく「残念映画仲間入り」に認定します。わーい、ぱちぱちー。

まず、少女時代から大人になるまでにマイケル・ジャクソンばりの変貌を遂げてくれます。あれ?純東洋系の子だったのに、いつの間にか西洋系の顔立ちに。まぁ、妙齢の女性というのは美しく変貌するらしいですし、そういうこともあるかもしれません。
そういう意味では確かに主人公の女の子は多分西洋人と東洋人のハーフなのかな?お名前も鳩さんの鳴き声のようですし、見目麗しく可愛らしい。また彼女はいろいろ走ったり跳ね回ったりと頑張ってたようにも思います。ワイヤーアクションの技術も上がったのか、ゲームのような身のこなしもふんだんに取り入れて見れるものにはなってました。そういった運動神経の点では「少林少女」の柴咲コウさんとは別次元。とはいえ、まだ未見なのですが、「マッハ!!!!!!!」や「チョコレート・ファイター」なんかの、あなたたちこそ漫画の住人だ。というようなリアリティの面と比較すると、多分物足りないんだろうなぁ。
とにかく彼女が頑張っていたところだけは評価に値します。偉い偉い。ちゃんとした映画に出れたら良かったのにねぇ。
ちなみに、普通に見る分で、ということであれば他は見るべきところは特ににありません。ここからは「残念映画」愛好家の目で以下に楽しむかどうかというところです。ま、そんなわけで「残念映画」にふさわしい一本ということですね。

では、ここからはもっと本格的な感想。

ストーリーについて。
なんというかウスッペラーイ2次元展開。敵組織がシャドルーというへんてこな団体なのはゲーム上仕方がないかな。その世界的な犯罪組織(の割に部下もトップもグダグダ)なシャドルーに対し、表舞台ではインターポール。裏舞台では「スパイダーウェブ」というインターネットを素人が間違えて口に出したような団体が存在し、彼らがシャドルーを壊滅せんと暗躍しています。ふむー。腰砕けの世界観だなぁ。ではあえてそこからは目をそらして「ストリート・ファイター」の本題バトルシーンに注目してみましょう。

キャラ同士のバトルについて。
まず、ザコキャラについては弱すぎです。音楽ライブの警備員クラス。本気で襲ってきたら誰も守ることなどできません。ま、守られている方が守ってるより強いし問題ないのかな?

中ボスクラスは多分二人。
ひとりは「バルログ」という鉤爪・仮面男で、チュンリーに仮面を飛ばされ、倒されたあとに「その顔じゃ、仮面をかぶるしかないわね」という、肉体以上に精神にダメージを与える攻撃を受けて散っていきます。なんてかわいそうな。きっと立ち直れませんよ。
そしてもう一人、「バイソン」という男。多分最強のとにかく肉弾戦とアホっぽい笑い。キャラ的に何故か「デビルマン」や「デスノート」に登場したボブ・サップを思い出させるんですよ。すごいじゃないか。とにかく彼は肉弾戦です。なんかしら技が欲しいぞ。ストリートファイターってそんなゲームだっけ??あと、平気で人様のビルにバズーカをぶっぱなしてくれる気持ちのいい男でした。どうやって倒されたんだっけかな?

最後にボスキャラ意外と弱い。記憶に残ってる限りではザガットをやっとのことで倒したあとに、さらに裏のボス「ベガ」が出てきて、倒すのにも苦労した記憶があるのですがね、今作ではそのザガットってのはいなくて、いきなり表舞台にベガ(40代(かな?)のちょっと悪そうなビジネスマン)がいらっしゃいます。さすがにボスだからそれなりに強かろうと思いきや・・・
必殺技ないのだ。しいて言えば、正拳突き。えー。
たしかにザガットよりベガの方が弱かった記憶はありますがね。
しかも、2対1襲われ、そのハンディキャップにも負けずに頑張ってはいたものの、
1.ズタ袋(中が詰まってて重たいと思われる)をぶつけられ、
2.お決まりのカ〇ハ◯派(使えるようになったんだっけ?新しいゲームはわからないなぁ)をくらい
3.高所から突き落とされ・・・
でおわらないのがそのすごいところ。挙句に・・・
4.もっと残虐な倒され方をします。うーん。怖くてとても文字に表せない。
それを相手の大切な人の目の前でやるもんだからその人にとったらトラウマ確実だ!目には目をを地で行く彼女なのだ。

ということで、いっぱい要素が詰まったなかなかの逸品。
主役級の「エドモンドがいない」「ザンギエフがいない」というマイナス点は確かにあるものの、なかなかのフニャフニャ感。実に面白かったです。ほら、見たくなったでしょう。

※最後のセリフについて。うーん。全然いいわけではないですが、「父親というものは娘に弱いものだ。」とな。うーん。確かに。
※最後に「ストリートファイター」トーナメントが開催されていて「リュウ」という人物がなかなかのやり手だということをちらりとコメントで仰ってました。ふむ。まさかの続編できたりするのかな?今作の出来では厳しいかなー。

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