長年の宿題だったオリジナルを視聴。もともと白黒日本映画にゃ縁がない生活を送ってきているんで、柴田さんがやれ、黒澤が面白いのだ。とかスター・ウォーズの元なのだ。とかいろいろ聞いてる割にいまいち手が伸びなかったんですね。
また、先に怪作「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」なんて見た日にゃ大変ですよ。悪い印象の映画の元ネタといわれてもねぇ。

ということで本作。とにかく、あー、なんだかこんな構図スター・ウォーズにあったねぇ。という逆の見方をしてしまうわけですが、それでも実に面白い。そりゃまぁ、現代的に派手な爆発シーンとかはないわけですが、正直なるほどこの出来ならいらないねー。

これだったら正直忠実なリメイク作品を作って、映画ファンに賞賛されたほうが、下手にアイドルだ恋愛だ、と作品を改悪して一部のそれら目的のファンなどを集客して、映画ファンから叩かれるよりも良かったんじゃないのかねぇ。とか・・・あ、いかんいかん。コレはオリジナルの感想欄でした。ついついリメイクの悪口ばかりでしたね。失敬失敬。

ミフネなんてもはやいろんな作品で取り上げられる侍大将の代表格（「マトリックス レボリューションズ」とかでも出てましたよね。）三船さんは正直まともに意識してみるのは初めてでしたが、いや、カッチョいい。でもってデカイね。また、相手方の武将（んー名前知らないのだ）もとってもカッチョよろしいかったです。
また、C3とR2のコンビについても、うーん、しみじみリメイクの松潤は違うだろ。という印象ですね。この辺は前述ですが集客の方向性の違いってやつでしょうか。
ただ、ちょっと引っかかったのが妙にボー読みの雪姫（上原美佐）。コレがあえてそうさせているのか、実力なのかはわかりませんが若干の違和感がありました。でも、お姫様なんてそんな感じと言われればそうなのか、と納得してしまうくらいのもんですけどね。

あ、あとあえてもう一個。この辺はファンから言わせると「なに言ってんねん。」と、怒られちゃいそうですが、この姫君。結構キリっとした役どころなのはわかるんですが化粧も妙に般若顔でほとんど笑わずちょっとこわい。役どころとして近いのは「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ！戦国大合戦」の千姫に近い？それを考えるとまぁ「BALLAD 名もなき恋のうた」の新垣結衣ちゃん的なキャラ設定かなとも思うのですが、いかんせんちょっときつくて怖そうで正直愛着が持てなかったです。これは時代のせい？もしくはこっちの姫君の表現のほうが正しい？よくわかりませんがね。

ということで、割と長めの作品ではありましたが、テンポも良く派手さも追われて見つかるか否かの緊張感もあり、とっても面白く見ることができました。
白黒映画には若干に抵抗もあったり、やれみんなが褒める黒澤作品〜という変な反抗心から今日の今日まで見てこなかったわけですが、ふむ。こんな感じなら近いうちに「七人の侍」とかも観てみてもいいかもねー。