BALLAD 名もなき恋のうた
画像表示切り替え監督: | 山崎貴 |
---|---|
出演: | 草ナギ剛、新垣結衣、夏川結衣、筒井道隆、武井証 |
時間: | 132分 |
公開: | 2009年 |
ジャンル: SF、恋愛、時代劇、ファンタジー、リメイク、マンガ・アニメの実写化 |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2015年04月29日 | 見た回数: 2回
石田憲司 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2011年04月05日 | 見た回数: 1回
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」の実写化とは、これまた面妖な。ありゃ名作なんで、厳しく観ちゃいますよ。とか思ってしまう本作。
そもそも原作がいいんで、話も「ドラゴンボール EVOLUTION」みたいに大幅にずらしてこなけりゃいいわけです。
当然実写化による設定変更はあるわけで、現代と過去の子供らのやりとりとかがなくなっちゃったりはちょいもったいなかったかな。とか、新垣結衣ちゃんはたしかにカワイイんですが、戦国時代にゃいない顔じゃないのかねぇ(勝手な想像)とか、お?そもそも春日部市じゃないのか。青空侍って井尻又兵衛を表現するのにかなり重要なキーワードやん。なぜ削った?とか諸々ありますよ。
でも最後のほうまでは純粋にクレヨンしんちゃんの要素のみを省いた普通の戦国時代作品として、合戦シーンも当時の人々の生活も、しんいちくん(お?コナンくんか?)と又兵衛や廉姫らの交流とかもよく出来てる。見てないけどきっと 「戦国自衛隊」なんかよりゃ全然ましなんだろう。ってな感じでした。
んなわけで、まぁ別物だしオリジナルと比べると劣るけどそこそこ面白かったぞ。とそうそうに「なかなか」とか付けそうになりましたが・・・おっとっと、ちょっとまて。最後がとってもよろしくない。
いやまぁ、新垣結衣ちゃんと草なぎくんの小さな恋のお話ってことであーいうふうに変えてきたとは思うんです。この辺は嗜好の問題だし、これはこれで悪いエンディングではないっちゃーないんですが、最後のあそこは明らかにオリジナルのすべてを語らないエンディングのほうがはるかに良くて品があるでしょ。そんなに見てる人らって説明しないと分からんもん?それに、あの取ってつけたような「ありがとう」もどうもなー。
実際、そんなバカなと、オリジナルのエンディングのシーンだけ見なおしてみたんですが、もうここのシーンだけでダーッと号泣ですもの。思い入れがあるとか、そんな要素もあるとは思いますが、このイマイチな感覚はまさにあれですよ。「イルマーレ」に対するハリウッドリメイクの「イルマーレ(2006)」の下品さといったら分かってもらえるだろうか?
ここまで積み上げた好印象を最後のいらん演出で一気に冷めさせられた感じです。これで残念ながら2ランクぐらい落ちちゃったかなぁ。
途中まで思いの外いい出来だったのに勿体無いことしたなぁ。という一本でした。
もっかいオリジナル通して見ようかなー。
これが悪いわけではないんだけど、やっぱし本家とくらべると所どころもったいないことしてるなぁ。久々に見てそんなこと思ってました。
最後の方、ちと涙しましたが、それも本家を思い出してあちらを思ってのことなんで、この映画だけ単純に見てたら怪しいもんです。
あまたある実写化の中ではマシな方ですが比較対象が強大ですんで、あえて対抗できるのはガッキーの相変わらずの可愛らしさくらい?
まぁ、やっぱぜひ本家を!ってとこかな。