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石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2010年09月09日 | 見た回数: 1回
「イルマーレ(2006)」を見て、違うのはわかった。でもちゃんと覚えてないな。という事で改めての視聴。
いやー、とっても良かったのだ。初回キムさんから借りて見た時は、「あー、韓国映画苦手だと思ってたけど、以外といけますなー」くらいの感じだったんですが、今回はなんかしみじみと映画の良さが伝わってきたように感じます。これもリメイク版見たからよけいにかな?
なんかとてもいい感じで見終えたので良い事しか書きにくいんですが、まず(流されてるだけかもしれませんが)映像がなんかきれいでしたねー。今作の撮り方がうまいなー。と感じてしまう。当然、その風景だったり光のあたり方だったりもそうなんですが、主人公二人の写し方など、それぞれの閉塞感というか満たされていない感じが映像から伝わってくるように思える点。当然説明はないですし人によっては何が起って何がどうしてるのかよくわからん。とか思ってしまうかもしれません。リメイク版の変更もアメリカーンな方とかだとその辺が受け取れない、なんか良くわからんし、もっとストレートに行きましょうよ。という方向修正があったのかもしれません。
主役のチョン・ジヒョンは「猟奇的な彼女」「ラスト・ブラッド」に続き3本目ですか。追っかけてるという訳じゃないんですが、好感が持てる彼女。なんというかいい意味でサンドラ・ブロックのような派手さがない。主役の男の子も、まぁ、知ってるようなメジャー所美男子じゃないんで、より自分がその立場に・・・という投影がしやすかったのかもしれません。 「猟奇的な彼女」といえば、あの作品ようなコメディと泣かせのギャップがある訳じゃないんですが、ラストに向かっての盛り上がりもすーっと話に入っていけた一因かと。
時の壁に阻まれる二人の微妙な距離感もよかったのかな。恋愛映画とは言いながらも、当事者二人が純粋に恋愛感情を持ち、タイム・パラドクスに果敢に挑戦し、ついに乗り越える(というか、無視する)方向で進む「スピード」の二人とは異なり、当然おかしな点は多々あるものの、「なんか不思議なことも起ってるねー」と若干の歴史干渉的な事は行うものの基本的には自分の世界を生きていて、それぞれの悲しみだったり、悩み、喜びなんかを伝え合ったり、励ましたりというくらいで、他の世界をドウコウしようという攻撃性が感じられないのもいいかな?
タイムパラドクスものしては「時をかける少女」とかそのものズバリ「タイムマシン」だ。「バタフライ・エフェクト」面白いぞ。とかいろんな作品があり、それぞれに説があって、「ドラえもんのタイムマシンは基本的には歴史は変えられないのだ(違ったっけ?)」。とかの話になっちゃう訳ですが、今作、いろんな時間軸にそった世界がある説だとすると、たまたま時間軸のずれた二人が交信しているだけで、結局のところどちらの歴史にも影響してないねー。という結論に結びつけられそうな気がするんですがどうでしょうかね?
ということで、なんかリメイク版の反対の部分を書いてるだけな気もしますが、とにかく見終わった時の気持ちよさがとても良かったんで個人的には「おすすめ」で。
追記:韓流=韓流ドラマ→「冬のソナタ」→古いトレンディドラマという思い込みがあるんですが今作に関してはちょい違って、どちらかというと美しい風景や、雰囲気、心の動きを見せるタイプかな。フランス映画に通じるんだろうか?
追記2:でべちゃんが書いてた、キーワードは「すれ違い」。この映画、まさにすれ違いの極地ですな。
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「イルマーレ(2006)」を見て、違うのはわかった。でもちゃんと覚えてないな。という事で改めての視聴。
いやー、とっても良かったのだ。初回キムさんから借りて見た時は、「あー、韓国映画苦手だと思ってたけど、以外といけますなー」くらいの感じだったんですが、今回はなんかしみじみと映画の良さが伝わってきたように感じます。これもリメイク版見たからよけいにかな?
なんかとてもいい感じで見終えたので良い事しか書きにくいんですが、まず(流されてるだけかもしれませんが)映像がなんかきれいでしたねー。今作の撮り方がうまいなー。と感じてしまう。当然、その風景だったり光のあたり方だったりもそうなんですが、主人公二人の写し方など、それぞれの閉塞感というか満たされていない感じが映像から伝わってくるように思える点。当然説明はないですし人によっては何が起って何がどうしてるのかよくわからん。とか思ってしまうかもしれません。リメイク版の変更もアメリカーンな方とかだとその辺が受け取れない、なんか良くわからんし、もっとストレートに行きましょうよ。という方向修正があったのかもしれません。
主役のチョン・ジヒョンは「猟奇的な彼女」「ラスト・ブラッド」に続き3本目ですか。追っかけてるという訳じゃないんですが、好感が持てる彼女。なんというかいい意味でサンドラ・ブロックのような派手さがない。主役の男の子も、まぁ、知ってるようなメジャー所美男子じゃないんで、より自分がその立場に・・・という投影がしやすかったのかもしれません。
「猟奇的な彼女」といえば、あの作品ようなコメディと泣かせのギャップがある訳じゃないんですが、ラストに向かっての盛り上がりもすーっと話に入っていけた一因かと。
時の壁に阻まれる二人の微妙な距離感もよかったのかな。恋愛映画とは言いながらも、当事者二人が純粋に恋愛感情を持ち、タイム・パラドクスに果敢に挑戦し、ついに乗り越える(というか、無視する)方向で進む「スピード」の二人とは異なり、当然おかしな点は多々あるものの、「なんか不思議なことも起ってるねー」と若干の歴史干渉的な事は行うものの基本的には自分の世界を生きていて、それぞれの悲しみだったり、悩み、喜びなんかを伝え合ったり、励ましたりというくらいで、他の世界をドウコウしようという攻撃性が感じられないのもいいかな?
タイムパラドクスものしては「時をかける少女」とかそのものズバリ「タイムマシン」だ。「バタフライ・エフェクト」面白いぞ。とかいろんな作品があり、それぞれに説があって、「ドラえもんのタイムマシンは基本的には歴史は変えられないのだ(違ったっけ?)」。とかの話になっちゃう訳ですが、今作、いろんな時間軸にそった世界がある説だとすると、たまたま時間軸のずれた二人が交信しているだけで、結局のところどちらの歴史にも影響してないねー。という結論に結びつけられそうな気がするんですがどうでしょうかね?
ということで、なんかリメイク版の反対の部分を書いてるだけな気もしますが、とにかく見終わった時の気持ちよさがとても良かったんで個人的には「おすすめ」で。
追記:韓流=韓流ドラマ→「冬のソナタ」→古いトレンディドラマという思い込みがあるんですが今作に関してはちょい違って、どちらかというと美しい風景や、雰囲気、心の動きを見せるタイプかな。フランス映画に通じるんだろうか?
追記2:でべちゃんが書いてた、キーワードは「すれ違い」。この映画、まさにすれ違いの極地ですな。