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柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2010年07月27日 | 見た回数: たくさん
映画部のどこかに書きましたが、昔は吹き替えの映画なんてまったく見ることがなかったのです。英語がそれほど得意な訳じゃないけど、字幕と英語が同時に出ていた方が、意味を補足し合うので、より深く映画を味わえると信じていました。
でも、子供と映画を見るようになって、吹き替え版を見るようになると、この吹き替え版というものは、字幕にした言葉をただしゃべるのに変えたというだけじゃなくって、決して字幕に劣らない仕事をしているのだと知らされました。字幕なんかでは平気で省略される主人公以外の雑談や、顔や口が動いていないときでも、理解を助けるために一言入れるとか、けっこう丁寧なのです(もちろん「クイーン・コング」くらいはっちゃけたものもあるのですが)。
まだ5歳児なので、さすがに字幕で映画を見るのはつらいので、「ジョーズ」などのDVDで、吹き替え未収録版しかなくて、でも、いい映画なんかの場合は、僕や奥さんが字幕を朗読するのです。ふっと映画に見入ったりしてしまうと、子供から怒られたりするのですが、まあ、なんとかいい映画で吹き替えのあるDVDはないかなーと探す訳です。……と、そしたら「ビッグ」が見つかりました。
「ビッグ」だったら、趣味もいいし、子供にもぎりぎり追いつけるストーリだしということで借りてきたところ、見事、娘の好印象を勝ち取ることができました。
* * *
まえおきさておき、僕自身公開当初から何回も見たし、奥さんとも見たのですが、シンプルでいい映画だなあと思うのです。映画のパンフレットに書いてあったことですが、トム・ハンクスは演技をするために、ずいぶん子供の振る舞いを研究したそうで、演技をしてる大人のトム・ハンクスのむこうに子供の顔が透けて見えるようで、美しいなあと思います。
おおきなピアノをステップで演奏するシーンは、VHSの時代でも繰り返してそこばかりみた覚えがありますが、やっぱりラストシーンがいいとおもうのです。ゾルターで願いを叶えたトム・ハンクスは、恋人に送られて家に帰ります。トム・ハンクスが車を降り、背広姿の広い背中が去ってゆきます。恋人はふっとよそを見ますが、もう一度、彼の背中を見送ると、子供に戻っています。このシーンは、恋人に対する優しさだと思うのです。もし、大人のまま家に入っていったら、彼女は魔法を信じきることはできません。でも、ブカブカのスーツを着た少年が振り返ることで、彼女は事実を受け入れることができるのです。そしてあとには、サイズのあわなくなった靴が残されます。
今回憎まれ役のジョン・ハードは、「レナードの朝」なんかでも憎まれ役で、僕の中ではジェフリー・ジョーンズ的な位置にいる人で、うっかり会えるとうれしいのですが、脇を固める人としては非常に手堅いですよね。
映画部に足してからわかったのですが、監督のペニー・マーシャルって女性だったんですね。ふーん。
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映画部のどこかに書きましたが、昔は吹き替えの映画なんてまったく見ることがなかったのです。英語がそれほど得意な訳じゃないけど、字幕と英語が同時に出ていた方が、意味を補足し合うので、より深く映画を味わえると信じていました。
でも、子供と映画を見るようになって、吹き替え版を見るようになると、この吹き替え版というものは、字幕にした言葉をただしゃべるのに変えたというだけじゃなくって、決して字幕に劣らない仕事をしているのだと知らされました。字幕なんかでは平気で省略される主人公以外の雑談や、顔や口が動いていないときでも、理解を助けるために一言入れるとか、けっこう丁寧なのです(もちろん「クイーン・コング」くらいはっちゃけたものもあるのですが)。
まだ5歳児なので、さすがに字幕で映画を見るのはつらいので、「ジョーズ」などのDVDで、吹き替え未収録版しかなくて、でも、いい映画なんかの場合は、僕や奥さんが字幕を朗読するのです。ふっと映画に見入ったりしてしまうと、子供から怒られたりするのですが、まあ、なんとかいい映画で吹き替えのあるDVDはないかなーと探す訳です。……と、そしたら「ビッグ」が見つかりました。
「ビッグ」だったら、趣味もいいし、子供にもぎりぎり追いつけるストーリだしということで借りてきたところ、見事、娘の好印象を勝ち取ることができました。
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まえおきさておき、僕自身公開当初から何回も見たし、奥さんとも見たのですが、シンプルでいい映画だなあと思うのです。映画のパンフレットに書いてあったことですが、トム・ハンクスは演技をするために、ずいぶん子供の振る舞いを研究したそうで、演技をしてる大人のトム・ハンクスのむこうに子供の顔が透けて見えるようで、美しいなあと思います。
おおきなピアノをステップで演奏するシーンは、VHSの時代でも繰り返してそこばかりみた覚えがありますが、やっぱりラストシーンがいいとおもうのです。ゾルターで願いを叶えたトム・ハンクスは、恋人に送られて家に帰ります。トム・ハンクスが車を降り、背広姿の広い背中が去ってゆきます。恋人はふっとよそを見ますが、もう一度、彼の背中を見送ると、子供に戻っています。このシーンは、恋人に対する優しさだと思うのです。もし、大人のまま家に入っていったら、彼女は魔法を信じきることはできません。でも、ブカブカのスーツを着た少年が振り返ることで、彼女は事実を受け入れることができるのです。そしてあとには、サイズのあわなくなった靴が残されます。
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今回憎まれ役のジョン・ハードは、「レナードの朝」なんかでも憎まれ役で、僕の中ではジェフリー・ジョーンズ的な位置にいる人で、うっかり会えるとうれしいのですが、脇を固める人としては非常に手堅いですよね。
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映画部に足してからわかったのですが、監督のペニー・マーシャルって女性だったんですね。ふーん。