スラムドッグ$ミリオネア SLUMDOG MILLIONAIRE

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監督:ダニー・ボイル
出演:デーブ・パテル、アニール・カプール、イルファン・カーン、マドゥル・ミッタル、フリーダ・ピント
時間:120分
公開:2008年
キャッチコピー:
運じゃなく、運命だった。
ジャンル:
恋愛アカデミー賞ドラマ

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2019年10月04日 | 見た回数: 1回

インドネタでもう一本。

まぁ、インドネタで攻めるなら「ムトゥ 踊るマハラジャ」もあれば「バーフバリ」とか色々”らしい”映画もあるんですけど、なんでこれか。「奇蹟がくれた数式」のラマヌジャンやった彼と今作の主人公が一緒なんですよ。(「チャッピー」作った人もやってた。頭いいな。)

ということで今作はというと、多分近いジャンルだと「クイズ・ショウ」とかなんだろうなぁ。とは思うんですが、途中まで、主人公の兄ちゃんのマフィア・ギャング化してく姿とか、チーム戦術でちっちゃい子が盗みを働いてたりとか、それらを使ってるギャングのボスがいたりとか、なんか「シティ・オブ・ゴッド」思い出してました。スラム街とかのイメージがかぶってる?
あと、警察で実はこういう事があって・・・という再現回想シーンあたりは「ユージュアル・サスペクツ」なんかも思い出させる。

で、所々でクイズミリオネア(みのもんたさんのやつ)が差し込まれてくるんですが、んー。これがどうも慣れない。
知らないとまた違うのかもしれないけど、とにかくクイズ番組中の音楽が一緒ってのはどうも落ち着かないなぁ。これ、多分テレビ番組知らないほうが緊迫感もあって楽しいんだろうけどもはやネタっぽい印象が深く植え付けられてるもんでねー。

でも、イヤイヤ、面白かったですよ。

不満点は前述のみのもんたさんの番組の印象がどうも邪魔しちゃってた部分(←個人的な印象)くらいで、ラストのジャマール(主人公)が登場してインド国民中がテレビに釘付け→正解出したあとのワッショイワッショイな感じもよかったし、

ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。

裏で兄ちゃん死んでるけど

隠しテキストはここまでです。

最後の最後まで基本シリアス路線で突っ走ると思いきやのまさかのインド映画らしい「歌って踊って終わっていくエンディング」。

だが、それがいい!

でべ | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2010年04月01日 | 見た回数: 1回

みんないい人だけど誰ひとり信用できない。

かの友人がインドを評して行った言葉をしみじみと思い出しながらの鑑賞。
なんだかすっと落ち着く面白さで、このところひねくれた映画評(五段階評価とか気の利いたコメントとか)ではうまく表現できませんが。

金 克美 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2010年02月05日 | 見た回数: 1回

原作者へのインタビューに、通訳としてついてったのでちょっと思い入れが、というか、原作も読まないといけなかったので、思いのほか付き合った映画でした。

日本語になってる原作は『僕の1ルピーの神様』というタイトルで、なかなか面白い本でした。メッセージ性があるお話じゃないのですが、ストーリーテリングが上手というか、引き込まれるつくりになってます。

そういう原作のよさが生かされなくて残念な映画だったけど、柴田君のいうように映像がよく撮れてましたね。

原作者に、なんでこの話を書いたの?と聞くと、一番は単身赴任しなくちゃいけなくて暇があったからということでしたが、大家族のなかで年長の子供だったから、したの子にお話してーってせがまれることが多く、お話し聞かせ好きだったのだって。

映画になるときに、脚本がこんなに変わっちゃったことはどう思いますかっていう質問には、映画は時間制限があるしねー、仕方ないよってこだわりがありませんでした。

本、よんでから映画みると、残念なことが多いので、映画みてから本読むことをおすすめするわ、と思わせる一本でした。

柴田宣史 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2010年01月31日 | 見た回数: 1回

評価が世間と比べて低いのは、たぶん期待しすぎ、とかじゃないと思う。僕とあわなかっただけ。

インドの情景を舞台に、センチメンタルでおしゃれなミュージックビデオを作りました、という映画だと思う。絵はきれいだし、おはなしのテンポも、さすが「トレイン・スポッティング」の監督の仕事、というかんじ。子供たちはとってもかわいらしくて、その彼らはずっと走っているのですが、その絵が格好いいかな。

ムンバイには行ったことはないけど、インドの風景はそれなりに懐かしく、思い出されて心地よいところもあるけど、お話はなんというか、んー、運命? そうでっか。というくらい。お兄ちゃんと弟の確執の下りも見え透いてるし、やっぱりインドを舞台に欧米映画のよくあるストーリを焼き直しただけに見えちゃう。

「ムトゥ 踊るマハラジャ」のほうが、インドの風味があってよかったと思う。なんちゅうか、本作は欧米映画味でした。

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