悪くはない。悪くはないが、タイトルからしてもっとコメディタッチでドタバタ珍道中してくれると思ってた割りに、これまたあっさりと終わったというか、ねぇ。

佐々木蔵之介の実直な演技やら殺陣やら見るべき所も多いし、悪役との対比、無理難題を気合と知恵で乗り切ろうという心意気もとても気持ちのよいものではある。出てくる家来の方々も素直な人が多いしね。
人をかき集めて、関所を派手に見せなきゃならなかったりという所も楽しいところ。

そんな中で、まず、敵方との隠密たちを交えたバトルとかはやっぱりいらないかなぁ。あの手この手で参勤交代を邪魔するというのは悪くないんだけど、実力行使とかしてほしくない。微妙に足を引っ張るとかの姑息でいやらしい、それでいて自体を難しくするみたいな、そ～いうのを期待してて、かつ、それを何とか切り抜けて、最後ギリギリ間に合ったぜ！みたいなのを勝手に期待してたのですよ。

また、意外に知恵を振り絞るというよりは偶然の産物が多かったりして、頑張ったけど総じて運が良かったねぇ。みたいな感じなのもねぇ。運がよく見えて、誰か一人がものすごい頑張ってる。みたいなドン・キホーテ的なものでもなし、期待してたのとはちょっとズレてた気はします。

でもまぁ、割とマシな方なんかなぁ。