コメントの難しい映画ですね。正直、でべちゃんの言う通り、一回の視聴ではストーリーが追えませんでした。

あと、邦題の罪だと思うんですが、「ノーカントリー」は、たぶん不適当な邦題ですね。原題を見て「なるほど」と思える映画であるので、ちゃんと No Country for Old Men として意味を持ってこなければ、だめでしょう。

しかし何が描きたい映画だったんでしょうね。コーエン味は満喫できますし、間のとり方、空間の撮り方ともにその部分は満足なんですが、なにかテーマがあるんでしょうか？　「近頃の犯罪は理解できない」といいつつ、ほとんど犯人の背後まで迫るトミー・リー・ジョーンズが、仕事を「やり抜かない」ことに意味があるのでしょうか？

まあそういうテーマがあるせよどうせよ、作品に於ける空気銃（とシリンダー飛ばし）の誘目性が高すぎて、テーマが見えにくくなってるのもあると思うんですが……。

趣味の悪い映画ばっかりみているので、こういう「ちょっちら難しい映画」になると、おじさんからっきしですね >_<

好きだし良い作品だと思う。
でも「どこが？」「どうして？」と聞かれると難しい。
丞二が先に観ていて「面白かったよ」と言う理由も分かるし、その後を続けなかった理由もよくわかる。あまり聞かずに観て良かった。下手に言葉にして陳腐にしてしまいたくないような、あの不思議な気持ちを共有したいような。

…というわけで、ぜひみんなの感想を聞きたい映画です。
わたしのお勧めは、できれば２回観る余裕を持って時間をとって観てもらうこと。
わたしはレンタル期間の都合上一度しか観られず、いつかもう一度観たいと思った。でも観る機会を作る気持ちになれるかは分からない。
また観たくなるのかな？

評価が「なかなか」なのはこの難しさゆえです。大手を振って人に「おすすめ！」できる映画じゃないので。