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トゥルーグリット True Grit
画像表示切り替え監督: | ジョエル・コーエン |
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出演: | ジェフ・ブリッジス、マット・デイモン、ヘイリー・スタインフェルド、ジョシュ・ブローリン、バリー・ペッパー |
時間: | 110分 |
公開: | 2010年 |
ジャンル: 西部劇、リメイク |
コメント一覧
柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2011年12月11日 | 見た回数: 1回
でべ | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2011年10月10日 | 見た回数: 1回
コーエン兄弟独特の完璧な世界観が揺らいだのは、製作のスピルバーグのせいか原作のせいか。
おはなしにも登場人物にも、相変わらず「ただしさ」はあるのだけど、期待していた「らしさ」は薄くてつまらなかった。面白くないわけじゃなく、「ちぇっ」とすねるようなつまらなさ。
西部劇とコーエン、相性はよかったはずなのに。
常軌を逸した変わり者が集まって、どんどん思惑とは違う方向へ転がっていく。そんなかちっと組み上がったものを期待しすぎて、ちょっと失敗した。
モノマネのあの人、必要あるかなあ。原作にはいたのかなあ。そういうちょっとしたバランスの悪さが気になるなあ。
そんなにたくさんみてる訳じゃないけど、西部劇にも定番的展開がある。
物語の8〜9割は不器用だったり、乱暴でとてもいいとこがあるようには思えない人物が、ラストの打ち合いで名誉挽回する、というものだ。
仇討ちものだったりすると、依頼人が頼るところの人物がそれにあたる。
本作もおおむねそういう感じなんだけど、依頼人のキャラクタがとってもよかったです。計算高く、したたかなのだけど、勇気を振り絞って進んでいく様が美しい。
リメイクだそうで、オリジナルのタイトルは「勇気ある追跡」。なるほど、よいタイトルだなあと。
ちなみに知らない単語だったけど、Gritは気骨とか勇気だそうで、映画作中ではコグバーン(ジェフ・ブリッジス)にたいして言われていたけど、本来的には、彼女を表す表題なのですね。
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この作品に通底する漫画感はなにかを彷彿とさせるなあと思ったんだけど、そうか「レオン」だ。ひとり納得。