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カーズ2 Cars 2
画像表示切り替え監督: | ジョン・ラセター |
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時間: | 106分 |
公開: | 2011年 |
キャッチコピー: 彼らの“友情”が“世界”を救う! | |
ジャンル: アニメ(海外) |
コメント一覧
柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2011年12月18日 | 見た回数: 1回
でべ | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2011年12月11日 | 見た回数: 1回
期待値0からのスタートだったので、思ったよりも最後まで楽しめた、というのが本音。日本を舞台にしたシーンもPerfumeの曲も思ったより鼻につかなかったし、俯瞰の街の絵はどの都市も美しかったし、ハッピーエンディングであることは分かっているので途中の不安も楽しめたし。
だから見ている間はそんなに不満はなかったんだけど、途中から「これ、3DCGアニメである必要ある?」「これ、車である必要ある?」ということばが頭から離れなくなった。前作は登場人物が車なことで、ものがたりをより豊かに魅力的に分かりやすくしてたし、レースシーンも静と動のコントラストが格好良かったんだけど、今作は…「あのカーズのみんなにまた会える!今度は世界で大冒険!」みたいなコピーがお似合いの軽さ。とにかく彼らを登場させればよくて、適当なお話を当てはめただけに見える。とはいえ、もちろんよくできているのだ。だからこそ、もちょっと彼らが車であることを生かせる見せ方があったんじゃないかと思うと悔しいのです。
マックイーンとメーターの関係も前作でビシッと収まったところに、どうにか不和を持ち込まないといけない、苦し紛れの対応に見えるのです。それが少し悲しくて。
でべちゃんの
は、正鵠を射た表現だと思います。
「バンコック・デンジャラス」のコメントでも書いたけど、満ち足りた状態には物語が生まれにくいので、やっぱりそうせざるを得ないよね、と理解できるものの、お尻が落ち着かなかったですね。
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さておき、カーズ世界では、名曲「はたらくくるま」があることからわかるように、人間の職業とその人が使う車とが照応関係にあることからなりたっています。車の個性というのは、職業の個性なんですね。
本作の着想も、きっと、ボンドカーを人格化させたかったんですよね。
でもって、まあこれはいわゆる車に限ったことではないので、飛行機等いろんな乗り物等に応用ができる。
ピクサーの表現力でいろんな乗り物をカーズ世界のキャラクタにしていくのをみられるのは楽しいのだけど、僕は僕で、「銀河ヒッチハイク・ガイド」の「車を地球の支配生物だと思って握手を求めたんだ」というフォードの台詞が、頭から離れませんでした。
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というわけで、初見はまあまあくらいでした。のぐちも二回目の方が面白いっていってたので、きっとまた見るだろうし、そのとき思うことがあったら加筆します。