ハルフウェイ

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監督:北川悦吏子
出演:北乃きい、岡田将生、溝端淳平、仲里依紗、成宮寛貴
時間:85分
公開:2009年
キャッチコピー:
だけど、それは まだ 物語の途中…
ジャンル:
恋愛青春

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2009年11月06日 | 見た回数: 1回

監督は売れっ子ドラマ作家の人ですね。テレビがらみというのはどうも相性が悪いというか、いいのになかなか当たらないわけで、今作についてもひそかに「残念」映画殿堂入りの期待をひそかにこめて楽しみにしてました。が、以外によかったですね。

ハンディ使ってとってるんですかねー?なんとなく岩井俊二の「四月物語」や「花とアリス」のような撮り方で実に既視感ありありの一本。ハイライトあたりまくりで透明度5%の白いレイヤーがかかっているかのようなショット多様でした。まさに亜流の岩井俊二作品・・・と、おもいきや、wikipediaによると岩井俊二も絡んでましたか。ふむふむ。ここの概要欄が面白い。じゃ、監督って何をしたんだ?カメラマン?

こういう作品ってのは、昔はもっと自分と置き換えて「いや、そんなドラマチックなことあるかいな」とツッコメてたと思うんですが、今はダメですねー。娘を持つ親の目線で、主役の北乃きいと娘を置き換えて、そうか。娘もこんな恋なんかしちゃうのかしら。いやん。でも、こんな風なきれいで素敵なのもいいのかもとか考えてました。世も末です。
ただ、ちょっと気になるというかなんというか、全体的にきれいすぎないかい?成宮くんに大沢たかおをそろえてる、女の子をポワーンとさせるような学校があるのかねー。若い男の子のドロドロしたところとか一切感じず、純文学な少女漫画のように若干現実離れしてますね。「ラースと、その彼女」の世界が確かに現実離れした平和な世界だったんですが、なんというか寄り現実っぽい今作の方が現実離れした世界だというのも不思議なところです。
まぁ、その辺で師匠である(たぶん)岩井俊二作品との差なんですかね?若干盛り上がりとかリアリティ、遊びの部分が足りないかなぁ。

(初期設定がマイナススタートだったこともありますが)岩井俊二らしい作品ということもあってなかなか良かったです。ということで「なかなか」・・・うーん。甘い、甘すぎる!

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