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石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2009年11月05日 | 見た回数: 1回
「崖の上のポニョ」の広告にこうありました。「神経症と不安の時代に天才・宮崎駿が生み出したポニョ」。そうか。今は神経症の時代なのか。ではこういった作品が生まれるのもむべなるかな。というとこでしょうかね 日本だと今年公開の「空気人形」、ほぼ同時期にアメリカで公開された今作。 いや、「マネキン」とかさ。という話はおいておいてと。
実にやさしい作品でしたね。ヒトミシリというか人間恐怖症というかな主人公、ラースと彼の彼女(ダッチワイフ・ラブドール)に対し、彼の家族、精神科医だけではなく、彼を取り巻く町の人たちみんなが暖かく彼の存在を受け入れる、ほんとにほんわかなお話。基本的にはラース自身の成長物語として捉えたらよいと思うんですがなんというかとてもよかったです。派手な展開やアクションもなければ、すごいCGもないわけですが、それでも話と演技がうまいとこうなるんだなぁ。
「マネキン」や「空気人形」など、は基本、その人形自体が人格を持ったりしますが、今作に関しては純粋に人形は人形です。そのため、ラース自身が彼女を本物と捕らえていることについて、それが病気なのだ。と言う判断も決して間違いではない・・・はずなのですが、それでも見てるこちらが引きずり込まれたというかですね、話が進むにつれてその人形に対して人格を感じてしまうってのはちょっと不思議な感覚でした。 それだけに、彼が現実世界に戻りつつあるあたりからラスト(彼の決断と別れのシーン、次の一歩)までがより印象深かったのかもしれません。
(もしかすると冒頭のキャッチコピーに毒されているだけかもしれないんですが)こんな時代だからこそこういういい人しか出てこない、あったかい作品が普段以上に強い印象を与えてるんじゃないかな。うーん。ということでしみじみ面白かったので、なんだか久々の「お勧め」作品なり。
最近評価がちょっと甘めかなぁ。
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「崖の上のポニョ」の広告にこうありました。「神経症と不安の時代に天才・宮崎駿が生み出したポニョ」。そうか。今は神経症の時代なのか。ではこういった作品が生まれるのもむべなるかな。というとこでしょうかね
日本だと今年公開の「空気人形」、ほぼ同時期にアメリカで公開された今作。
いや、「マネキン」とかさ。という話はおいておいてと。
実にやさしい作品でしたね。ヒトミシリというか人間恐怖症というかな主人公、ラースと彼の彼女(ダッチワイフ・ラブドール)に対し、彼の家族、精神科医だけではなく、彼を取り巻く町の人たちみんなが暖かく彼の存在を受け入れる、ほんとにほんわかなお話。基本的にはラース自身の成長物語として捉えたらよいと思うんですがなんというかとてもよかったです。派手な展開やアクションもなければ、すごいCGもないわけですが、それでも話と演技がうまいとこうなるんだなぁ。
「マネキン」や「空気人形」など、は基本、その人形自体が人格を持ったりしますが、今作に関しては純粋に人形は人形です。そのため、ラース自身が彼女を本物と捕らえていることについて、それが病気なのだ。と言う判断も決して間違いではない・・・はずなのですが、それでも見てるこちらが引きずり込まれたというかですね、話が進むにつれてその人形に対して人格を感じてしまうってのはちょっと不思議な感覚でした。
それだけに、彼が現実世界に戻りつつあるあたりからラスト(彼の決断と別れのシーン、次の一歩)までがより印象深かったのかもしれません。
(もしかすると冒頭のキャッチコピーに毒されているだけかもしれないんですが)こんな時代だからこそこういういい人しか出てこない、あったかい作品が普段以上に強い印象を与えてるんじゃないかな。うーん。ということでしみじみ面白かったので、なんだか久々の「お勧め」作品なり。
最近評価がちょっと甘めかなぁ。