リトル・マーメイドIII / はじまりの物語 THE LITTLE MERMAID: ARIEL’S BEGINNING

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監督:ペギー・ホームズ
出演:ディズニー
時間:77分
公開:2008年
ジャンル:
ファミリーアニメ(海外)

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柴田宣史 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2009年06月20日 | 見た回数: 1回

なんで、ピクサーをのぞくディズニー作品について語るときは、こんなに素直になれないのだろう。何度も書いているけど、たとえば「ポカホンタス」が歴史のねじ曲げだといわれるのを聞いて、リビジョニスティックな価値観に眉をひそめたり、いわゆる原作を作り替えるのをみて、やっぱり納得のいかないものを感じたるするからか。

いやいや、しかし「作品を創造する」ということは、どうしたって嘘を含むことを納得して行うものじゃないか。それに問題は市場原理の方で、求められたからそれはそれで、あるべき姿を問うなものでもない。そもそも「原作」にあたる作品たちだって、誰かがこさえた話なのだから。

でも、それでも、人魚姫の3って……。あるいは誕生秘話って……、うーん。やっぱり趣味がいいとはいいがたいなあ。いいがたいんだけど、画面を見ているうちに、娘と以前見た「なんとか森のラスカル」や「しずくちゃん」の場面が想起されてくると、ディズニーの嘘の方が何倍もましなものに思えてきてしまうのだ。

と、ここまで前置きだけど、それでもやっぱりこの作品の評価はイマイチが妥当なところかな。「音楽のすばらしさをうたう」というのは、もう使い古された主題ですよ。使い古されているのは、それがいい主題だからだけど、でも、使い古された主題を扱うときには、ひと工夫しなきゃ、作り直す意味が少ないですぜ。これだったら、むりやり主題をあわせるなら「天使にラブソングを」でもいいやん。というレベルです。

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