嗤う伊右衛門

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監督:蜷川幸雄
出演:唐沢寿明、小雪、椎名桔平、香川照之、
時間:128分
公開:2004年
キャッチコピー:
むごいほど、そなたは美しい。
ジャンル:
ホラー恋愛時代劇

コメント一覧

柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2012年10月06日 | 見た回数: 2回

あらためて、やっぱりよかった。

でも、一回目の感想に付け足すところもないが、減らすところもない。音楽とラストシーンについては、再編集してほしいくらいです。

柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2008年11月25日 | 見た回数: 1回

秀作。「姑獲鳥の夏」がまあこんなものかなというのにたいして、「嗤う伊右衛門」は張り手をされたかと思えるほど目が覚める作品でした。

なにか「四谷怪談」のパロディっぽいものかしらと思いきや、しっかりと再構築してあって、似て非なるものなれど、悪しくはあらず、しっかりと気持ちをとらえてくれました。

月並みな言い方をすれば、悲恋でもなかった伊右衛門と岩の怪談を弔うかのような悲恋譚にして、ほどよい謎解きで魅力を増した作りになっていると思いました。

また「ラストサムライ」のせいで苦手になってしまった小雪さんですが、「ALWAYS 三丁目の夕日」につづいて、この映画でもやはり憎めなくなってしました。唐沢さんにくらべると、演技らしい演技が気になりましたが、でも、難しい台詞をよくまあすらすらと言えるものだと思いました(これは唐沢さんに特に感じましたが)。

ただ、ここまで秀逸な作品なので、個人的には惜しいところもありました。もちろん映画というものはあるレベルで監督のものであり、監督の表現をすべて味わい尽くすのでなければ、その映画を理解したことにはならないとも思えます。だから僕が書くのは監督でない人間のたわごとなのですが、2点。

1、中途半端な西洋楽器の導入がいや。もしかしたら時代考証的には NG ではないのかもしれないけれど、パイプオルガンやらなんやらを聞くと、けっこう興ざめしてしまいました。

2、ラストのカメラ、東京の俯瞰は不要では? 要らぬメッセージ性を感じてしまいます。岩と伊右衛門のアップでバチッと暗転したらよろしいとおもいました。

あと、見終わった後に映像特典でトレイラーをみましたが、あのトレイラーではこの映画のよさは出せてないと思います。なんでもかんでもアヴェマリアや、G線上のアリアをつかってればよいというのは、もうやめた方がいいと思います :-P

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