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柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2016年11月19日 | 見た回数: 1回
8月15日の玉音放送までの数ヶ月を描いた作品で、実話なのかな? ポツダム宣言受け入れをめぐって、鈴木内閣が議論を重ねるのですが、戦争継続を図る軍部(とくに陸軍)とその陸軍の代表阿南陸相(役所広司)の駆け引きが見事なんです。
阿南氏は、現実を見据えていて、敗色濃厚であるが、あとはどう優位に戦争を終結させるかを睨んでいる。しかし、陸軍若手は(東条英機も)神風を信じて戦い抜くべきだと主張する。敗戦受け入れを肯定すれば、阿南氏は場合によっては殺されて、どうしようもない人が後釜に座る。陸軍内部に向けては、あるいは公の場では、タカ派を演じつつ、敗戦の被害を最小限にとどめるために苦労する……というお話。
そこに昭和天皇の苦悩を織り交ぜつつ、うまくまとめていると思います。2時間より少し長いのだけど、ずっと緊張感を保って、飽きない画面になっていました。
どんでん返しのある作品ではないのだけど、展開におもしろいところがあったので、ちょっと隠してコメントします。
陸軍若手は録音された玉音放送のテープを奪うために、国会や放送局に押し入るんです。
玉音放送さえ、抑えてしまえば戦争継続──というのは、短絡的といえば短絡的なのですが、いったいどうなるのか、息をのむ展開でした。
しかし、作品の本質とは一切関係がないのですが、京都の御苑の風景が多くて、見ていて混乱しました。
もちろん京都の御苑としては使ってないのですよ。でも、見慣れた風景なので、いきなり東京から京都に舞台が移ったかのように錯覚するんですね。
でもって、収録している場所の近いこと。建礼門前の広いところと、そこをちょっと東に行って曲がったところ使っているのですが、200m離れてない。そこをまったく別の場所として使っているものだから、よけいに混乱してたいへんでした。
ロケの難しいところだと思いますがね。
ともあれ、よくできていると思います。おすすめで。
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8月15日の玉音放送までの数ヶ月を描いた作品で、実話なのかな? ポツダム宣言受け入れをめぐって、鈴木内閣が議論を重ねるのですが、戦争継続を図る軍部(とくに陸軍)とその陸軍の代表阿南陸相(役所広司)の駆け引きが見事なんです。
阿南氏は、現実を見据えていて、敗色濃厚であるが、あとはどう優位に戦争を終結させるかを睨んでいる。しかし、陸軍若手は(東条英機も)神風を信じて戦い抜くべきだと主張する。敗戦受け入れを肯定すれば、阿南氏は場合によっては殺されて、どうしようもない人が後釜に座る。陸軍内部に向けては、あるいは公の場では、タカ派を演じつつ、敗戦の被害を最小限にとどめるために苦労する……というお話。
そこに昭和天皇の苦悩を織り交ぜつつ、うまくまとめていると思います。2時間より少し長いのだけど、ずっと緊張感を保って、飽きない画面になっていました。
どんでん返しのある作品ではないのだけど、展開におもしろいところがあったので、ちょっと隠してコメントします。
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陸軍若手は録音された玉音放送のテープを奪うために、国会や放送局に押し入るんです。
玉音放送さえ、抑えてしまえば戦争継続──というのは、短絡的といえば短絡的なのですが、いったいどうなるのか、息をのむ展開でした。
隠しテキストはここまでです。
しかし、作品の本質とは一切関係がないのですが、京都の御苑の風景が多くて、見ていて混乱しました。
もちろん京都の御苑としては使ってないのですよ。でも、見慣れた風景なので、いきなり東京から京都に舞台が移ったかのように錯覚するんですね。
でもって、収録している場所の近いこと。建礼門前の広いところと、そこをちょっと東に行って曲がったところ使っているのですが、200m離れてない。そこをまったく別の場所として使っているものだから、よけいに混乱してたいへんでした。
ロケの難しいところだと思いますがね。
ともあれ、よくできていると思います。おすすめで。