多分中学か高校あたりに読んだと思うんだけど、かっちょいいなー。という印象だけでないようはあんまり覚えてない。とはいえあの時代なので坂本龍馬さんとかそちら方面からのネタやマンガだのドラマだの色々な話から流れは把握できてる。
これって三國志詳しい中学生みたいなのりなのかなー。

というわけで岡田くんの土方歳三。
こないだ見た「るろうに剣心 The Begining」が思いの外良かったんですけど、あんなスーパー剣士がいるわけもなく、百姓っぽいちょこちょこ猫背な歩き方とか、実際の切り結び合いとかそんなかっちょよくはならんだろうというところもしっかり拾ってザクザク突き刺したりもする。当然必殺技はないし怪我もすりゃ骨も折れるし切られもする。けど、それでも土方さんも沖田くんも人斬り以蔵も名前知ってる剣豪はその中でも強いってのが、リアルさをベースににしつつもいい感じ。時代背景の中の京都の雰囲気も出てる（実際どうかはしらんけど）し、前半の盛り上がり、芹沢鴨暗殺〜池田屋事件もかなり面白かったです。
思いの外芸人枠の二人も印象深く結構いい演技してましたしね。

ただ、ちょっと惜しかったのは後半の駆け足間。池田屋事件くらいまで結構細かく丁寧にやってたし面白かったんですけど、坂本さんやら桂さんとのからみ（実際になかったと思うんだけど）とか、そのへんはすっ飛ばし、あんな事がありました、こんな事がありました。誰々が死にました。みたいな部分がサラサラと流れて行っちゃったんですよねー。
2部作にして前半と同じ濃度で五稜郭まで行ってくれたらもっと評価高かったかもしれない。でも、ただでさえ長くって（150分くらい）、リアルが故に派手な演出や見どころはそんなないしもたないかもなー。ともちょっと思ったりもするな。

てなわけで、池田屋事件までは文句なしに「おすすめ」でした。後半も悪くはないけど、やっぱりもうちょっと色々見せてほしかったかなぁー。

追記：恋愛ネタ、そんな気になったかなー？長い作品のわりにちょびっとだけじゃなかった？目に入ってなかっただけかもしれへんけど、これが基準になるなら「関ヶ原」も僕イケル口かも。

岡田くん（土方歳三）と伊藤英明氏（芹沢鴨）は、格好良くて見る価値がある。

新撰組の歴史も俯瞰できて、それはよい。

でも、もお、致命的にあかんのが恋愛要素。いる、それ？　「関ヶ原」に続いてこれなので、もお「司馬遼太郎は嫌い」でいいような気がしています。中途半端な恋愛要素で、全部台無しです。残念ながら、とても不愉快な映画でした。

あ、「関ヶ原」、同じ監督なのか。他の映画は、割と悪くないな。やっぱり司馬遼太郎か。