クライマーズ・ハイ

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監督:原田眞人
出演:堤真一、堺雅人、山崎努、尾野真千子
時間:145分
公開:2008年
キャッチコピー:
命を追った、あの夏。
ジャンル:
サスペンスドラマ

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2011年02月18日 | 見た回数: 1回

沈まぬ太陽」絡みでの視聴だったんですが、そちらが全然主題じゃなかったのでちょっと肩透かし。どちらかというと重ーーーーーい話じゃないかと思い込んでいてイマイチ観るきっかけを逸してたんですよね。

同じテーマを扱ってるだけあるんですが、若干2作品には差がありましたね。
あちらは、社名を変えているとはいえ某社の腐敗の歴史を、正義のヒーロー、ケン・ワタナベとの対比でじっくり見せてくれたのに対し、今作はそんな事故が起こった時に、マスコミら周囲の人々がどう動いたのか。それを堤真一をヒーローとして、よりドラマチックに仕上げた。というかなんというか。
どちらがより事故に対してちゃんと取り組んだのか。とかそういう堅い話はさておき(おいていいのかな?)、個人的にどちらが面白かったか。なのですが、んー。こちらかな。

確かにケン・ワタナベはカッチョ良かったけど、どうも清廉すぎるというか美しすぎるというか。少年少女〇〇偉人伝。に出てきそうなくらいで絶対悪を行わない具合がちょっと非人間的過ぎる。
そんなハリウッドスターの遠すぎる存在に感じられたのに比べると、今作の堤真一のほうが、泥臭くて格好悪かったりもするけれど、人間味というか親近感というか、そんなもんが感じられ、また、半ば辺りでしょうかね?堺雅人演じる記者の事故現場の手記がジーンときたも大きかったかもしれません。通勤シアターだと、さすがに泣くのは堪えますがなんちゅうか難しいところです。まぁ、あとは、「ザ、昭和」な感じの新聞社の内情がなんか雰囲気良かったくらいですかね。

ちょっと後半失速した感がありました。が、今作もまぁ、長いっちゃー長いけどそれでも少なくとも「沈まぬ太陽」より緊迫感もあったかな。
現在のやりとりやら山登りのエピソードなんかもざっくり削って、リアルタイムにその時の空気感が出てたらもうちょっと良かったんかもなー。とかは思いましたが満足度は結構高かったです。

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