当たり障りのなさそうなファミリー向け映画感、しかもアダム・サンドラーかあ。どう転んでも期待できなさそうなトレーラーに、こんなに心に響かない、大して見たいとも思わない映画も珍しいなあと思いながら、まあ彼とも長いつきあいだし…。
と、最初から全く気乗りしなかったんですが、それでもまあまあ「こんなもんだよね」と言うつもりでいました。

うーん、「こんなもん」を下回ってしまった。

いや、ヒドい映画だとは思わないんだけど。80年代のゲームに多少なりとも思い入れがあれば、ちょっとは面白いのかな。
同じくらいの立ち位置にいる印象だったベン・スティラーは、もうちょっとピリッとしてるんだけどなあ。

何故か「これが見たい」とのご要望でした。まぁ、ゲームの世界に関して言うと「シュガー・ラッシュ」にちかいから、ちょっと見てみたいなぁ。ゲーム好きやし。みたいな動機かもしれません。
なんでこの映画を選ぶのか？と、「ジュラシック・プラネット」や「デビルマン」などの数多の残念映画を半ば積極的に見てきた僕が思うのもおかしいんですが、ほれ、もうちょっと映画館向きな派手なやつ、あるじゃないか・・・。
正直映画館で見る映画ではない気がします。実際の上映会場もちょっと小さめでしたし、アダム・サンドラー主演映画か・・・。ただ、もともとちょっと残念なんだろう。と思ってたこともあってか、以外に楽しめたんですね。娘もケラケラ笑ったりしながら最後まで飽きずに見てました。なかなかの満足度のようですよ。

セリーナ・ウィリアムズが出てくるあたりはちょっと大人向けのウケ狙いだろう。とか思ったりもする一方で、以外にアメリカ人ってそうなのか？とも思わされたりしましたし、劇中活躍した大統領に向かって、2番めに大好きな大統領だ。一番はオバマだ。みたいなニヤリとさせるネタも混じってた分、大人でも（ま、マイナス方面での素養はいりそうですが）楽しめた気がします。

「ナイト・ミュージアム」ほどじゃないけど、子どもも十分楽しめる感じなんじゃないかな？わかりやすくて単純でちょっとお馬鹿で突っ込みどころも多い、害のない・・・いや、それはあるかな。とにかくしばらくしたら間違いなく記憶から消えてしまいそうな映画です。それもまあ、いいじゃないですか。

ということで、「見るべきか？」と問われたら他にもっといい映画があると思うんで、ノー。と言いそうですが、それでも楽しめたか否かに関してはやっぱり楽しかったんで評価もこんなですわ。

でも、絶対「ゴーストバスターズ」の方が面白いから、その辺、いつか伝わってくれることを期待しつつ・・・。