プリデスティネーション Predestination

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監督:マイケル&ピーター・スピエリッグ
出演:イーサン・ホーク、サラ・スヌーク、ノア・テイラー
時間:97分
公開:2014年
ジャンル:
SFサスペンスループもの

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2018年02月27日 | 見た回数: 1回

月に囚われた男」に引き続いての渋めのチョイス。
あんまし代表作とかない気もするんですけど(「ガタカ」??)、マイナー映画によく出てるイーサン・ホークがかっちょいいですよね。

タイムパラドクスの矛盾とか、とにかくじゃ、スタートはどこやねん。という卵が先か雌鳥が先か・・・の雄鶏だとか、微妙に頭を混乱させる部分もあるっちゃーある。んですが、なんとなく大枠はつかめちゃうあたりが無慈悲で冷酷な「プライマー」との違いじゃないだろうか。
※あちらは理解できないので・・・

ということで、よくできたいい感じの作品でした。充分におすすめでいいかなと。

柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2015年11月23日 | 見た回数: 1回

でべちゃんと丞二が褒めていたので家族一同で視聴。

子供たちの食いつきがたいへん良く、長女(五年生)と長男(二年生)は、ずいぶんと混乱しつつ楽しかったみたい。

SFは好きなのだけど、寡聞にもハインライン先生のこの仕事については知りませんでした。

たしかに繰り返し見て、再帰的パラドクスを楽しむのにいい映画ですね。

でべ | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2015年07月25日 | 見た回数: 1回

友人夫婦に軽い興奮とともにオススメされた一本。
でも二人ともまったく要領を得なくて、タイトルすら「なんだっけ?」と思い出してもらえず、あらすじも「主人公は警察みたいな、でもタイムトラベルして犯罪者を逮捕する~みたいな」ということしか教えてもらえず、「でもとにかくスゴイんですよ!」とそればかりで、半信半疑のまましばらく過ごしていたわけです。
ようやくタイトルのわかった「プリディスティネーション」は、ジャケットはどこかで見たことあるような特徴のなさ、しかも時間が97分と短い。ぷんぷんとB級の香り。というわけで大変気楽な気分で見はじめました。短い映画はそこが好きです。ただ事前にあらすじを追っていると「『スターシップ・トゥルーパーズ』原作者が仕掛ける、究極のタイムパラドックス!」とある。つまりハインラインが原作のようです。でもあんまり深追いして調べちゃうとつまらないので、それは後にとっておきました。

さて、まずは原作の話をすると、邦題は「輪廻の蛇」。ハインラインのほんの30ページの短編です。でもSF短編の名作と呼ばれるほどSF好きの間では有名な作品だそうで。その実、1959年にハインラインが一夜漬けで書き上げたものらしい(※引用元が見つからなかったので要出典)。映画は「プリディスティネーション」だけど、邦題の「輪廻の蛇」もなかなか良い。原作のタイトルは「All you Zombies」です。おまえらみんなゾンビ?「輪廻の蛇」と訳した訳者の気持ちも、「プリディスティネーション」と改題した映画製作者の気持ちもなんとなくわかる。当時のゾンビは2015年のわたしが思い描くゾンビとはまるで意味が違っただろうからなあ。

しかし、30ページのペラペラな原作をよくもまあここまで引き延ばして、そのうえ、ぎゅうっと詰め込んだもんだ。

友人夫婦の興奮と口ごもる気持ちもよくわかる。そりゃあこれは人にススメたくてもなんとも話しづらい。タイトル思い出せないのは置いておいて。
わたしは実は途中でラストが読めてしまったんだけど、そうだったとしても、それが現実に起こっていくのをゾッとしながら楽しめました。ちなみに、見終わった直後に、丞二が紙とペンを持ち出してきて、答え合わせのためにもう一回全部見ました。これも映画が短いゆえの楽しい遊びでした。

図書館で借りて原作も読んでみました。通勤のバスの中で読み終わりました。そのときの気分は映画とほとんど同じ印象です。うん、不思議な感じ。引き延ばしのために追加された要素もあるのに、どちらも同じ読後感が味わえる奇妙な映画だったなあと。

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