月に囚われた男 MOON
画像表示切り替え監督: | ダンカン・ジョーンズ |
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出演: | サム・ロックウェル、ケヴィン・スペイシー |
時間: | 97分 |
公開: | 2009年 |
キャッチコピー: 契約期間:3年 赴任地:月 労働人数:1人 このミッションは何か、おかしい。 | |
ジャンル: SF、ミステリー |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2018年02月22日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2010年09月15日 | 見た回数: 1回
未来。人類は効率の良いエネルギーとしてHe3(ヘリウム3)を月から採掘している。
その会社に勤めているサム。3年の単独赴任期間はあと2週間で終わりを告げ、ようやく地球に帰るときが近づいてきた。
しかし、なにかがおかしい──。
月が舞台ですが、宇宙もの特有の「宇宙への憧憬」や、あるいは逆ステロタイプの「地球(の自然)への慕情」という定番をあえて踏まずに、個人的な気持ちにフォーカスをあわせているのも、なかなかの妙味。
また、さいしょ、日本語吹き替えで見たので気がつかなかったのですが、見直してみると、ケヴィン・スペイシーが、GERTYという相棒のロボットの声優をしていて、これがまた「2001年宇宙の旅」のHAL9000を彷彿とさせる、平坦な味のあるしゃべりなのです。
短い映画なので、あんまり書くとすぐにネタバレてしまいますが、映画中のとある状況について娘が、「どうやったらこんな不思議な映画を撮れるの?」と聞いてくるのが微笑ましく、お話そのものは、難しかったようですが、それなりに楽しいところを見つけて一緒に見られたのもよかったかな。
まあ、この映画は静かな映画です。筋立てもかなり切ないのですが、登場人物たちが優しく、その優しさでかなり救われます。
救われるものの、途中、切なさが際立つので、「おすすめ」といいにくいかなーと思いましたが、記念すべき1000タイトルめなので、ご祝儀を足して最高評価で。
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ごめーん! 丞二@「千年女優」! がっかりしないで〜。
でも、サイトウ@「微熱 愛と革命の日々」の企みのせいですぜ!
派手な爆発撃もなけりゃ人が殺されたり殴り合ったりという、変な盛り上げ方をすることもないにも関わらず、ただただ淡々と流れてく時間がなんとなく「2001年宇宙の旅」と同様に怖さを醸し出してるというかなんというか。
クローンの存在が明るみに出た段階である程度話の全容が見えちゃったりはするんですけど、それでもシブいストーリー展開でした。
ケビン・スペイシーの声もなかなか無機質で良いですね。これだったらAlexaとかOK! Googleなんかで彼の声を採用しても良いんじゃないだろうか??
HALと同様に人間に危害を加えるかどうかは・・・これは見てからのお楽しみということで。