永遠の0

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監督:山崎 貴
出演:岡田准一、三浦春馬、井上真央
時間:144分
公開:2013年
キャッチコピー:
この空に願う、未来──壮大な愛の物語。
ジャンル:
ドラマ戦争

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2016年06月16日 | 見た回数: 1回

トップガン」とまではいわないものの、もっとドッグファイトが見れるのかと思いきや、結構歴史を振り返るぞ。というところが多かったのがまず残念なところ。

また、前に見た「出口のない海」なんかと立ち位置はかぶるんですが、あれよりはもうちょっとマシだったかなぁ。なんといってもゼロ戦が飛び回るシーンもそれに登場する飛行機乗りたちもかっちょいいし。

ただ、入り込めそうなポイントポイントで現代に引き戻されるので、どうしてもあの時代の緊迫感というか悲しさというのがじっくりと伝わってこないんだよなー。冒頭あたりで調べ始めて、あの時代をガッツリやったあと現代に戻ってきてエンディング。みたいな構成のほうがよかったんだろうか?でも、あのインタビュー形式がミソだしねぇ。

太平洋戦争ネタでくくるなら「火垂るの墓」あたりから「男たちの大和」だの何だのといろいろと作られてはいるものの、どれもぱっとしなくって、この作品にはちょっと期待してたんですが、うーん。やっぱり個人的に太平洋戦争映画の中じゃ「硫黄島の戦い」がダントツで、クリント・イーストウッドなんだよなー。

ということで総評。最後の岡田くんの表情の所あたりで、ちょびっとだけグッと来たけど、期待ほどではなかったかなぁ。悪くはないんだけどね。

追記:太平洋戦争といえば・・・
ん?「パール・ハーバー」?あれは入れるべきなのか?

柴田宣史 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2014年09月15日 | 見た回数: 1回

コメント書く前にWikipediaをチラと見たんだけど、特攻美化の批判は当然のようにあるのですね。作者にその意図はない、とのことですが、映画はそのようにはとられないとも思います。

なんせ凄腕の零戦乗りは、水も滴る岡田君です。自己犠牲礼賛の戦中において、命の尊さに気づいた人物として描かれるのですが、最後の特攻のシーンは、そりゃあもう格好いい。

アメリカの空母が、岡田君の駆る零戦を捕捉しようと弾幕を張る。銃撃はむなしく水面を走り、零戦は鮮やかに急上昇し空母に対し必殺の位置をとる。

満足なのか、かすかに笑みをたたえる宮部(岡田君)は、何を思うのか知らないけど、というか、何を思って笑みをたたえるんですかね。よくわからんのです。

* * *

主人公の孫が、コンパ(?)で、「特攻と自爆テロは違う!」と息巻くシーンがあるんですが、これも蛇足ですよね。曰く、自爆テロは民間人をターゲットにしているのに対し、特攻は兵器をターゲットにしているのだそうです。

蛇足というか、語るに落ちるというか、特攻という狂った作戦を描くのだったら、やりようがあるんじゃないだろうか。

この映画で戦争を二度と起こさないようにしようというメッセージを入れているつもりなんだったら、ちょっとおかしいと思うのだけどなあ。

ついでだから言っちゃうけど、どんな凄腕でも、戦闘になったら逃げ回っちゃうなんて、不可能だと思いますよ。

* * *

むかし、坂井三郎の『大空のサムライ』を読んで、少年らしく兵器に無邪気なあこがれを持ったものですが、本作でも、飛行機のそういう描写については、格好いいなあと思いました。

すごく人気のあった作品だったので、期待しちゃったんだけど、不要な女子も多いし、ヘンにうすっぺらい反戦のメッセージをかぶせながらこういうお話を作るんだったら、堂々と「大空のサムライ」を見せてくれた方がうれしいや、ぼく。

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