グエムル 怪物

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監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、ピョン・ヒョボン、パク・ヘイル、ペ・ドゥナ、コ・アソン
時間:120分
公開:2006年
ジャンル:
怪獣

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2019年07月02日 | 見た回数: 1回

シンクロナイズドモンスター」の流れで怪獣x韓国作品。評判いいんですがはてさて・・・。

悪くはないけどちょっとひっかかる微妙に緊張感をそがれるゆるい演出。
これ、みんなも書いてるけど好きな人と合わない人で分かれそうだなぁ。好きな人は「これがいいねん」って言いきれそうだけど、んー。物がいいだけに僕としては娘救出大作戦をもっと緊張感マックスで突っ走ってくれたら良かったのになぁ。と思ってしまう。

コメディはコメディに。シリアスはシリアスに。という勝手な希望があるんで、例えば「スタートレックV 新たなる未知へ」とか「スーパーマンIII 電子の要塞」とか、かっちょいいのを意識して見てるところにフェイントかけられるとどうもうまく乗り切れない。
「007」の昔のは、当初こそ戸惑ったものの今となっては「それはコー言うものだ」というマインドセットができてるんでそれほど気にはならなくなりましたけどね。

ただ、例えば「ワイルド・スピード」シリーズのホブス(ロック様)とショウ(ステイサム)のあたりは多少そんな雰囲気を持ってるのに気にならんのか・・・と言われると、んー。あれは良くないか。とこれまた自分勝手に「オススメ」しちゃうところもあるんで一概にだめだというわけでもなく、あくまで個人的な嗜好でしかないんだけどね。

ということで、ちょっびっと雰囲気に足を引っ張られる形になっちゃったものの、なかなか悪くない怪獣映画じゃないか。いとこの姉ちゃんも弓を構えてかっちょいいし・・・とか思ってラスト・・・。

・・・

んー。この結末を選んだ場合、自動的に石田評価は「残念」に変わるのだ。残念でした。そもそもあそこまで頑張ってたんだったらさぁ。ブツブツ。
イヤね、バッドエンディングが全部ダメ。とかそ~いったことではないんだけどね。

映画としては悪くなかったし、なんだったら「オススメ」よりの「なかなか」具合だったんだけど、「残念」なのです。ですってば。

柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2011年01月17日 | 見た回数: 3回

むかし、娘が面白いと言っていたのを覚えていて、奥さんが借りてきたのですが、今回は随分と怖かったらしい。

さておき、見直してみて上方修正です。

スタッフが純国産でないとか、パトレイバーのパクりだとかいわれますが、いや、かなりよくできてると思う。

お父ちゃんの間抜けさはやや腹立たしくもあるし、でべちゃんの指摘の通り、かなり場面展開の空気に会わない演出が多用されるのですが、それでも、まるで我が身がライオンやサイに対峙したような、この怪獣の身の丈感はかなり良いように思います。

煙る中のラストバトルはかなりかっこいいし。

それにいつのまにか「お父さん、助けて」という予告編のキャチフレーズがこんなに身につまされる自分にもびっくりです。

金 克美 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2009年09月23日 | 見た回数: 1回

グエムルってどういう意味?と思ってたんだけど、韓国ローマ字表記だとkがgになっちゃうんで、だからグエムルかぁと原題をみて納得。
漢字表現だと「怪物」、韓国語発音だとクェム(ル)ということでした。

映画が始まると英語で話してるので、?、これ韓国映画やんね、といぶかっていたら、どこぞの研究所のなかで英語話す白人が「ボク、ホコリってきらいなんだよねー、ホコリついてるビンに入ってるやつなんて、みんな捨ててちょ」と、わけのわからんこと言って、いや、じゃ、捨てましょかと景気よく毒物をじゃんじゃん捨てる水道に流すんだけど、これが原因ということは最後まで言わない。示唆する場面はあるけど、結局は原因はわかんない。誰が悪いのかもわかんない。いろんな風に原因と結果を考えることはできるけど、でも明示はしないというつくりになってる。

いろんな突っ込みどころは満載なんだけど、でも、あの情けなーいお父さんに免じて、まあよし、としておきましょう。

しかし、「黒い絨氈」以来、怪物がいつ出てくるのかが私のなかで何かのバロメーターになっている気がするのは、よかったのか、悪かったのか、ビミョー。

でべ | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2009年07月09日 | 見た回数: 1回

奇妙な空気感の映画。

・おっとりしている。
怪獣映画なのに全体を通してなぜかおっとりした空気感。
緊迫感のあるシーンでも、知っている緊迫感からは逸脱したすっとぼけたことが起こる。その力の抜け具合が全編にわたっていて独特の雰囲気。

・それ、今やっちゃうんだ…
とにかく「いつも」と違うタイミングでコミカルな演出が挟まる。
お国柄なのか、それとも絶妙な笑いのセンスを持った監督さんなのか、韓国映画をほとんど知らないわたしには判断つかないが、「今ここで笑いを取るのか!」という驚きと、そもそもこのシーンで笑っていいのか駄目なのか判断の難しさと、それでもじわじわと込み上げる面白さとの板挟み状態。

・熱さを感じない。
作り手の意思はそれなりに感じるんだけど、奇妙に力が抜けているせいで「熱さ」を感じないのが不思議。

という上記3点より、怪獣映画としての評価よりも見終わった後の不思議なニヤニヤ感があとを引く奇妙な映画でした。

柴田宣史 | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2008年08月13日 | 見た回数: 2回

意外にも3歳の娘の食いつきがよく、それが印象的でした。
廃棄物13号のパクりだとかいろいろ言われていますが、僕自身もなかなか楽しみ、とくに怪獣の「そこにいる感」はかなり秀逸なものを感じました。「ゴジラ」なんかだと作品によっては、かなりこの「そこにいる感」をけずっちゃうので、こういう怪獣映画はうれしいですね。

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