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ソーシャル・ネットワーク The Social Network
画像表示切り替え監督: | デヴィッド・フィンチャー |
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出演: | ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク、ルーニー・マーラ |
時間: | 120分 |
公開: | 2010年 |
キャッチコピー: 天才 裏切者 危ない奴 億万長者 | |
ジャンル: 実話 |
コメント一覧
柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2014年11月23日 | 見た回数: 1回
でべ | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2011年05月28日 | 見た回数: 1回
真実に基づいたものがたりの映画化は、いつも少し物足りない。真実とフィクションのあいだで葛藤があるだろうから仕方ないとも思うが、今回は違った。
とあるオタク大学生のサクセスストーリーとあらば、もっと華やかに軽いノリでもできたろうに、その真実に監督がつけ足したのは、派手な衝突でもラブ・ロマンスでもなく、クラシカルな品の良さだった。舞台はアメリカ最古のハーバード大学、歴史ある建物と古めかしい慣習のなかで生み出される新しいアイデアとのギャップも美しいし、女の子やどんちゃん騒ぎや見栄えのうんぬんに捕われすぎず、通して落ち着きがある。
映画自体のシックな雰囲気とはうらはらに、ごく最近のはなしなのも奇妙な高揚があって楽しい。映画を見たその日、当のザッカーバーグ氏はG8に招待されてフランスにいることを新聞で知ったりする。
まだ見ていない人にはあまり知らせたくない情報なのでネタバレ隠し。
ラストシーンがとても良かった。
見終わって、良かったということを丞二に話しながら涙が出そうになりました。
なるほどなあ、「ゾディアック」撮った人の映画だわ、これは……というのが、第一印象。趣味よくまとまった映画だと思います。
筋立てとしては、ほどよろしい着地点を見つけて終わったとは思うけど、人と仕事をすることの嫌なほうの側面を見ちゃったなあと思いました。
よいアイデアや偉大な発想は、せいてマネタイズせずとも、あとからついてくるといえばその通り。でも、エドゥアルド・サベリン(最初に出資する共同経営者)は、経験も浅く、当然そんなbig pictureは描けない。
映画では完全に悪役だけど、ナップスターのショーンは、この辺り、きちんと鼻が利く。で、カネヅルであるマークにはりついている小物(エドゥアルド)が気に食わなくて冷や飯を食わせる。
みんな仲良くすりゃあいいんだけど、大金が絡んでるもんだからそうもいかない。初見では、このストレスがけっこうつらかったですね。
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ちなみにナップスターのショーンは、麻薬騒ぎで失脚した後もそれなりにお元気だそうです。
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中盤、エリカ(ex-girl friend)がレストランでザッカーバーグをののしるシーンは男前だと思ったけど、彼女も結局Facebookはやるんですね。ちょっと不思議。
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そもそもは、牧野さんが映画館で見た後の感想
というのを確認してやろうと思ってたのだけど、その流れは、おもったよりきちんとしたスジで、「wget=アルゴリズム」とかいってる訳ではなかったです。
ここだけじゃないけど、身近な技術用語や、ビル・ゲイツの講演とか、わかってるとちょっとニヤリとできるのは面白かったかな。