ロード・オブ・ザ・リングでも主要な役柄を演じ、人間の王として戦場を馬で駆け回っていたわりに、その役に殺されていないヴィゴ・モーテンセンですが、今作もなんかしらで馬とは馬が合うようで、ジョッキー役でした。アウトローなヒーローで、ワイルド感が漂ってカッチョよろしい。
もう一人の主役である馬ですが、この馬が優しい目をしたいい演技を見せてくれて、愛着がわきました。大きな犬という表現がありましたが、ふむ。納得。犬とならんで人間との親和性が高い動物ですよね。
個人的にはなぜかアラブ（というかイスラム圏）に親近感を持ってしまう性格上、そのアラブと白人（まぁ、ハーフで半分はネイティブ・アメリカンですが）が心を通わせていく様がちょっとうれしかったりします。たいてい敵ですしねー。
単純なヒーローもの作品の割には、最後のレースシーンも熱くなりますし、小粒でぴりりな一本ではないかと思います。