「スカイハイ」といえば釈由美子さんがお逝きなさい。って決め台詞のアクション映画だったと思うんですが、同じ監督が取った作品。アクション映画では一切なく、スカイハイというよりはドラマ「あまちゃん」の劇場版その後。みたいなノリが一番印象強い。

能年玲奈が演じてたあまちゃんはえらく流行ってテーマ曲もそのへんで聞けたくらいですが、それから年を経て、本人もなんじゃもんじゃあって「のん」という芸名で活躍してはるんですが、なんだろ。今作、多少過剰な感じの主人公の演技や舞台が大津波のあれだったりとオーバーラップする部分がかなりあり、実にあまちゃん感。ただ、以前と違ってちょっと過剰な演技と配役の微妙な立場の演技がうまいこと演じ分けられてて、うーん。以前と違って成長だねー。とか父親のように見てしまいました。
役者さんに関してはアクションしないイズコ役の柴咲コウを始め、三姉妹やそれを取り巻く人々など主人公以外も結構良かったです。

難点はというと、絵的なCG的な部分とかがちょっとスッキリしないなー。下手な宗教映画チックな感じがしちゃって。あと、内容的に説教臭い部分が惜しい。
あと、終わり方とかが悪いわけじゃないんで、そこがマイナス点とは言えないんですけど、頭の中で「あまちゃん」と「スカイハイ」を行ったりきたりしてたので、当然ながらそうじゃない終わり方が、あー。そらそうやよね。という変ながっかり感もありましたし、スカイハイなんてタイトルが付いて監督が彼なんで、ついついバッサバッサ切り倒す系のアクションを期待しちゃったんで、そこがなかったのはちょっときたいとちゃう。みたいな感じもありましたね。

ただ、原作漫画でよくわからないんですけど、でも、割とよくまとまった良いファンタジー映画だったかなと。