恐れずに言おう。もうしょうがない。この映画が大好きだ。

どんなに雑でも稚拙でも、映画が好きでたくさん見ている人が作った映画は、間合いの取り方に不安がないから戸惑わずに楽しめる。セリフの間はもちろん、カメラと被写体の間やカットが切り替わる間に迷いがなくて、こんなに勢いだけで作ってる風なのに、見るひとを選ばない感じがする。

ああ、今回もおもしろかった。

「ミラクル７号」を観たらカンフーするチャウ・シンチーが観たくなったのでレンタル。

見直してみればコンパクトに良くまとまった小振りな作品。一応腕は上げていっているんですね。いつも同じ、という印象もあるけど「少林サッカー」の「やってやったぜ！」という勢いと「ミラクル７号」を比べるとやっぱり後者の方が映画としての完成度は高い気がする。どちらが好きかは好みですが。

にしてもチャウ・シンチーの不細工アンテナは、コーエン兄弟の変な顔アンテナと同じくらい先が鋭くて好きだなー。