イップ・マン外伝 マスターZ 葉問外傳:張天志

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監督:ユエン・ウーピン
出演:マックス・チャン、デイヴ・バウティスタ、トニー・ジャー、ミシェル・ヨー、シン・ユー
時間:108分
公開:2018年
キャッチコピー:
詠春拳、再び。
ジャンル:
アクションドラマ格闘技

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2021年06月09日 | 見た回数: 1回

ちょっと肩透かし。

イップ・マン 継承」のスピンオフということでマックス・チャンをメインに据えてのお話。んー。ジェット・リーが出てない「ワンチャイ」作品みたいなもん?

イップマンがずっしり歴史的背景込みのお話を中心に展開されてるのに対して今作はどっちかというとアクションシーンのほうに主体をおいている。ので、アクション映画としてみるのならこっちも何ら引けを取らない・・・のかもしれないんですけど、うーん。全体的にスッキリしないぞ。なんだろう?ワイヤーアクションの使い方?

イップマン本編だって多少は使ってるんですけど、今作のほうが顕著でなんかふんわり。空飛ぶアクションをやってくれるかのごとくふわりふわりなので、期待してる「程よくリアルにスピード感のあるカンフーアクション」がなりを潜めちゃってる。

ましてやせっかくトニー・ジャーに出てもらってるだから普通に格闘対戦してくれたほうが遥かに重厚感も出て面白いと思うんだけどなー。ふたりともガチでやりあっても全然見栄えするだろうに。

いや、良いんですよ。そーいうのがあっても。ミシェル・ヨーとかとやり合うならそのあたりのも悪くはな異のかも知んない。ただこちらとしてはイップマンシリーズ見た流れで流れ着いているのでそのイメージが焼き付いてるじゃないですか。ましてやあんなに本家で楽しませてもらったマックス・チャンのアクションシーンなのに。

最後のデイヴ・バウティスタとのバトルはなかなかに良かったですよ。作中では一番ふわふわ飛ばなかったし、なんといっても彼のパワーを釣り上げるのは大変だろうなー。というとこもあるしね。

6−4で押されてたシーンから「詠春拳 チョン・ティンチ」の名乗りあげ&あの音楽に乗ったバトルシーン。それまでのもやもやを吹き飛ばしてくれました。相手のケリを蹴りで止め、バウティスタのハンマーのようなパンチを肘で受けきり、的確に急所をピンポイントで撃ち抜くところとかね。やーっと見たいものが見れた感じでした。正直この作品はここからバウティスタを叩きのめすまでの一連の流れがなけりゃもっと評価低い(個人評やけど)のだ。

(これができるなら劇中の他のバトルもこの路線でやってくれりゃいいのに、ブツブツ・・・。)

まぁ、作品としてはラストはバトルで決着をつけたわけでもなければ、最後の最後でトニー・ジャー。あなたは何者?(多分ボスのマフィアの用心棒?)というところもあって、やっぱりちょっともやっとする部分もなくはなかったんだけど、あのシーンだけはもっかい見直しちゃったくらい楽しかったのでちょっとだけ上方修正。

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