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石田憲司 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2015年07月02日 | 見た回数: 1回
若干「カノジョは嘘を愛しすぎてる」が消化不良だったので、よし、期待値マックスな今作をチョイス。フォーゼこと福士蒼汰くんに川口春奈ちゃんのフレッシュコンビ。うん。前もって聞いてた印象だと、これは長文が大変だろう。とか思ってみてました。
が、あれ?そんなに悪くなかったような・・・というのが正直な所。
いやね、なんか冒頭からヒロインの川口春奈ちゃんが娘とかぶって見えてしまって、そうなると感情移入がまたややこしくなっちゃうわけですよ。が、それも込で大いに語ってみましょう。期待の一本。今回の胸キュン映画特集大本命。
冒頭、学祭でのミスターキャンパス的なショーを歩く福士蒼汰くん。それにキャーキャー言う女子たち。うーん。安っぽいぞ。まさに少女漫画の世界そのものではないか。そういやこんな世界あったな。ちょっと前に見た「高校デビュー」か。となるとヒロインは・・・出ました。なにも喋らず周りも気にしない感じ。
これはもしかすると伝説再びか?
以降ネタバレ
どっちかというとハブられているような感じのヒロイン。ただ、孤高の一匹狼感もあってあまり人付き合いがなく、イジメられているような陰湿な感じは全くない。それだったら「君に届け」のヒロインの方があったかな。
学祭以降すっかりスターなフォーゼくん。友達と歩いてるとヒロインがぼんやりウォークマン聞きながら歩いてる。ちょっかい出してちょっと突っつく。くらいのあまり陰湿ではないイジメ(というのかな?)を繰り出す友達。フォーゼは当然負のイメージをつけるわけにはいかないので見てるだけ。
ちょくちょくちょっかいかけてる友達。階段でスカート引っ張られ、ついに切れるヒロイン。
階段上部から〜後ろ回し蹴り!!!!!!
すぱーーーん!
嫌がらせしてないほうのフォーゼを吹っ飛ばす!
バタリ倒れるフォーゼ。どうしたフォーゼ!暴言をかますヒロイン。「死ね!」とまで仰る。この辺りで結構好きになりました。ヒロインのこと。 ただ、一方で。あれ?胸キュンだと思ってたら、ツンデレ映画か?とも思っちゃう。
ちなみに、何故か顔を蹴られたっぽいが一切腫れず、階段から落ちたにもかかわらず手のひらにべろりと皮が向けたような擦り傷。 まず顔の腫れについては、何と言っても主人公格。顔を傷つけちゃまずいし、何と言ってもフォーゼなのでさっと手で受けたのかも。 では擦り傷。というか切り傷。ん?その傷はできないのでは?どっちかというと打撲だったりそ~いう感じのはずなんだけど、もしかするとこの学校の床はものすごくささくれてたりするのだろうか?摩擦係数が半端無くて、ついての皮を裂くとかさ。
さてさて、そんなこんなで放課後、帰ろうとすると学園の王子様に対して怪我させたヒロインに対して嫌がらせの手紙を下駄箱に突っ込む。気持ちよくハラハラと下に書き出して自分の靴を取り出し、帰ろうとする。(ん?ごみバラバラのまま??)
そこへ現れたフォーゼ。
そして(フォーゼの)お決まりの言葉
ふ(フォーゼのこと。以降これで)「友だちになろう」
きっとライダーファンも胸キュンしたに違いない!
相変わらず冷たいヒロインがいいですな。でも、強引に電話番号を紙に書いて手に握らせる。今どきってそーいう感じなの?でも、イランと言ってる相手に赤外線送信。とか、メール送ってみるね。とかは出来ないわけで、そうなってしまうとアナログな世界に戻るのかねぇ。などと思う私。
結局断りきれずにポッケに入れてバイトに行くのだ。 バイト先にはちょくちょく来るメガネ君(小暮くんではない。単にメガネかけてる学生)がいつもの様に現れる。別段喋りかけるでもなくパンをお求めになって帰っていく・・・ははーん。こいつはヒロイン狙いの噛ませ犬ね。などと邪推する僕。
何日か後、フォーゼが話しかける。
ふ(以降フォーゼのこと)「なんで(電話)かけてこないの?」 ひ(ヒロインのこと)「かけるなんて言ってない」 ふ「かけるでしょ、ふつー」
ぼ(ぼく)「かけるか?ふつー?」
そんなことを繰り返しながらやすいドラマは続く。なんか映画っぽくないんだよなー。
さてさて、とある日のバイトの帰り、前述のメガネ君。見事ストーカー的に店の前で待ってる。こわっ。
バイトを終えて帰ろうとするヒロインと付いてくる彼。恐怖!とりあえず本屋さんに逃げこむ。さすがの回し蹴りヒロインもちょっと怖いじゃないですか。ナイフとかもってるかもしれないし。
おかあさんに電話するも「auお留守番センターに接続します。」もともと友達もいないからバイト先と自宅(両親かな?お父さんの存在感は映画の中では皆無だし)だけ。こまった。帰れないよぅ。
ん?本屋さんの人にお願いしてみては・・・?と思う僕。
店内ウロウロしながらふと突っ込んだポケットに入っていたのはフォーゼを呼ぶ電話番号。困ったときは藁をも・・・本屋さんには頼まんのか? tel〜
かかってきた電話。番号を確認したあと、訝しむでもなく「おう!」と、かるーく電話にでるフォーゼ。さすが、知らない番号からかかってきても明るく対応。学校中のみんなとダチになった今、今度は日本中の誰かともダチになろうって寸法ですかね?僕ならでないなぁ。などと考えてました。
ストーカー怖いよう。とかけると助けに駆けつけるフォーゼくん。詳しく説明を聞き、相手を見たあと、ガっとヒロインの方を抱き、表に出てちょっと歩いて、見せつけるかのようにちゅーー。
きゃーーーーーーーーーーーーーーーーー! (怖い悲鳴じゃないよ。照れちゃう音です。)
なにも言わずに立ち去るメガネ君。去ったのを確認して離れる二人。キスしたことを説明するフォーゼに、狼狽しながらわかってるわかってると答えるヒロイン。カワイイじゃないか。自分の娘だったらどうしよう。ムキー。
ここらでふと思う。本筋「君に届け」と同じだな。
そこから急激に心が揺れまくり弱くなるヒロイン。全く陰湿なところのないこのへん。学園の王子様と一緒にいることのやっかみもあっという間に収束し、同じくフォーゼを狙う女のこともあっという間に友だちになり・・・ん?何だこの平和な・・・もっと現実はドロドロしたりしないのか?などと心のすさんだ僕が思ったりする。
ちなみに、フォーゼったらだれでもチュ~するって噂なのよん。と聞かされていてもたってもいられず席を外す彼女。追いかけるフォーゼ。
ひ「だれでもキスするんでしょ。そんな噂よ」 ふ「むちゃくちゃ言われてんな。俺」 ひ「あたしとはしてなかったからどーたらこーたら」 ふ「おれはしたいと思った子としかしないよ」
ぼ「したいと思っても出来ないよ」
ひ「モーいい。前のもストーカーがらみやし。気持ちのこもってないどーたらこーたら」 フォーゼ腕をとって、いきなりちゅー。 ふ「今のは○○のキス」 フォーゼ角度を変えてちゅー ふ「今のは○○のキス」 フォーゼ角度を変えてちゅー ふ「今のは○○のキス」 フォーゼ角度を変えてちゅー ふ「今のは○○のキス。どう、気持ち入ってるか入ってなんかなんてわかんの?」
そして決め台詞
ふ「返事しないと、本気ちゅーしちゃうぞ」
素早く納得。
その後フォーゼを好きだった女の子と、フォーゼの友達がなんじゃもんじゃで付き合うようになるクダリが少々。人付き合い全くしないヒロインが彼の方に的確すぎるアドバイスを繰り出し、見事に成功。ただ、別に見るところはない。
さて、そろそろ毒ッケが欲しくなってくる頃だと思います。僕もそうです。んな中、性格悪そ~なフォーゼの元カノ(かな?)登場。こうなるともう流れは一つですね。
元(小長井くんじゃないよ)「あんたフォーゼになにしてあげてんの」 元「あんたが横にいるとうっとーしいんだよ」 元「あたしはもっとフォーゼのために色々してたよ。今もしてるよ」 元「そんな半端な感じで付き合ってるんだったらどっかいけ」
ひ「わかんないし、今まで人付き合いもなかったけど、フォーゼと出会って変わったの〜なんじゃもんじゃ」
納得して和解!
はやい!納得が早すぎる! お前ラスボスちゃうんかい!
ということであっさりと仲良くなってご飯食べに行っちゃったりもするのである。今どきの子たちはこんなにもドロドロしてないのか。とか思っちゃう。
そこで今度は別パターン。フォーゼの昔の知り合い(親友だったらしい)が転校してくる。ヤンチャな金髪(以降「き」)。昔いじめられてて、体鍛えてたら一年留学しちゃったというおちゃめさん。 ヒロインとイジメられてる感じが近くて話も合うことから結構仲良くなって金髪君の心を鷲掴みにするヒロイン。やるわね!
ついにどろどろが始まる。そうか、女子側ではなくて男子側がドロドロと対決したりなんじゃもんじゃするのか。と、思った瞬間、さらっと金髪君告白。親友の彼女とわかっていて。オットコ前ですこと。 で、あっさりごめんなさい攻撃。更にはあっさり身を引く金髪君。
あれ、ここもラスボスではないのか。(ぼ)
みんなで喋ってると友達の知り合いがやってくる。読者モデルの有名っ子ちゃん。さすがフォーゼ。スカウトされて、照れながらも実際にやってみる。当然ヒロインや友達も連れてくるが、夢の舞台に浮かれる友達を尻目にヒロインちゃん浮かない顔。
どうやら、そのキラキラモデルとフォーゼくんがなんか同じキラキラした世界にしっくりときてて、なんかあたしなんかとぜんぜん違う。うぅ。劣等感!と、思ったのでしょう。うぇーん。と、泣きながら去ってゆく。
ちなみに、その読者モデルがまさにラスボスで、キラキラワールドに連れ込んで徐々に洗脳し、あわよくばフォーゼくんいただき。みたいな感じを醸しだす。 フォーゼくんは基本的にピュアだが、あまりそちらに興味はない。が、素直なんでホイホイついていったり、写真撮ったりご飯食べたりも気にせずしちゃう。
やきもきするヒロイン。と僕。この頃の僕はヒロインと娘を重ねあわせ、「なんやねん。フォーゼ。しっかりせーよ。かなしませんなよ。ウォー」とか思っていたのであった。
ヤキモキが行き過ぎて悲しくなって身を引こうとしちゃうほどのヒロイン。学校を去ってゆく。一方でのんきなフォーゼは「あれ?メイは。」などとのどかに校内をうろつく。そんな彼に「何やってんねん!」とツッコミを入れるのは・・・ラスボスと思ってた友達きー強そうな方。スラムダンクでいうところの松井さんかな?(もう一人は藤井さんである。試験でますよ。)
ということで、わーっと追いかけるフォーゼ。と、ここで逃げてちゃダメ!と思い直して引き返すヒロイン。校内でばったり。
ふ「ごめんな。メイ。俺モデルやめるわ」
このへんの会話あんま覚えてないけど・・・ガバっとフォーゼのネクタイを掴んで、うりゃっとかおをさげさせてちゅーーーー!
なんちゅうかこのへんの勢いの良さなどが相まって娘と重ねあわせてちゃってる(おっきくなったら・・・みたいなね)ごくなので、これにはオッシャー。と、ヤメテー。の相反する気持ちが激しくバトルを繰り広げる。
最後のモデルの仕事で、もうひと踏ん張り読者モデルスターがフォーゼに絡んでくるが・・・あっさりと断る。いい男じゃないか。さすが娘が選んだだけのことはある(このへん僕がちょっと壊れてる)。 そしてこれまたあっさり身を引く読者モデル。いっそ清々しいくらいである。
ラストシーン。
お互いに好きよすきすき。みたいに微笑ましく終了。
見終えた時そんな悪くなかったぞ。むしろちょっと良かったかも。という印象を受けたんですが、振り返りながら書いていくと、どんどんと突っ込みどころが出てくるではないか。おかげでネタバレが偉いことになってしまいましたが・・・。この映画の一番のポイントは見てる僕の精神状態がヤバかったのに尽きるのかもしれません。
「キー!我が娘になんちゅうことすんねん。」「キー!我が娘になんちゅう可哀想な子としてんねん。」「しっかりせーよフォーゼ。娘が悲しんでるじゃないか。」とかね。
一方で、余命系でとんでもないのを見せられてきたことで耐性ができていたんでしょうか?ものすごく爽やかにあっさりと話が展開して肩すかし半分。爽やかー。な気分になったりもしたわけです。なんせ登場人物の誰一人として底意地悪い悪役が存在しないんですもの。
ということで、改めて長ーーーく書いちゃいましたが、それでも爽やかでやっぱり悪くなかった気がします。ヒロインの回し蹴り、娘と重ねてしまった僕の心情、みたいなところで票を伸ばしたって感じですかね。
※あと、この作品のあとに見た奴がどえらいもんだったってのもあるかな。
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若干「カノジョは嘘を愛しすぎてる」が消化不良だったので、よし、期待値マックスな今作をチョイス。フォーゼこと福士蒼汰くんに川口春奈ちゃんのフレッシュコンビ。うん。前もって聞いてた印象だと、これは長文が大変だろう。とか思ってみてました。
が、あれ?そんなに悪くなかったような・・・というのが正直な所。
いやね、なんか冒頭からヒロインの川口春奈ちゃんが娘とかぶって見えてしまって、そうなると感情移入がまたややこしくなっちゃうわけですよ。が、それも込で大いに語ってみましょう。期待の一本。今回の胸キュン映画特集大本命。
冒頭、学祭でのミスターキャンパス的なショーを歩く福士蒼汰くん。それにキャーキャー言う女子たち。うーん。安っぽいぞ。まさに少女漫画の世界そのものではないか。そういやこんな世界あったな。ちょっと前に見た「高校デビュー」か。となるとヒロインは・・・出ました。なにも喋らず周りも気にしない感じ。
これはもしかすると伝説再びか?
以降ネタバレ
ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。
どっちかというとハブられているような感じのヒロイン。ただ、孤高の一匹狼感もあってあまり人付き合いがなく、イジメられているような陰湿な感じは全くない。それだったら「君に届け」のヒロインの方があったかな。
学祭以降すっかりスターなフォーゼくん。友達と歩いてるとヒロインがぼんやりウォークマン聞きながら歩いてる。ちょっかい出してちょっと突っつく。くらいのあまり陰湿ではないイジメ(というのかな?)を繰り出す友達。フォーゼは当然負のイメージをつけるわけにはいかないので見てるだけ。
ちょくちょくちょっかいかけてる友達。階段でスカート引っ張られ、ついに切れるヒロイン。
階段上部から〜後ろ回し蹴り!!!!!!
すぱーーーん!
嫌がらせしてないほうのフォーゼを吹っ飛ばす!
バタリ倒れるフォーゼ。どうしたフォーゼ!暴言をかますヒロイン。「死ね!」とまで仰る。この辺りで結構好きになりました。ヒロインのこと。
ただ、一方で。あれ?胸キュンだと思ってたら、ツンデレ映画か?とも思っちゃう。
ちなみに、何故か顔を蹴られたっぽいが一切腫れず、階段から落ちたにもかかわらず手のひらにべろりと皮が向けたような擦り傷。
まず顔の腫れについては、何と言っても主人公格。顔を傷つけちゃまずいし、何と言ってもフォーゼなのでさっと手で受けたのかも。
では擦り傷。というか切り傷。ん?その傷はできないのでは?どっちかというと打撲だったりそ~いう感じのはずなんだけど、もしかするとこの学校の床はものすごくささくれてたりするのだろうか?摩擦係数が半端無くて、ついての皮を裂くとかさ。
さてさて、そんなこんなで放課後、帰ろうとすると学園の王子様に対して怪我させたヒロインに対して嫌がらせの手紙を下駄箱に突っ込む。気持ちよくハラハラと下に書き出して自分の靴を取り出し、帰ろうとする。(ん?ごみバラバラのまま??)
そこへ現れたフォーゼ。
そして(フォーゼの)お決まりの言葉
ふ(フォーゼのこと。以降これで)「友だちになろう」
きっとライダーファンも胸キュンしたに違いない!
相変わらず冷たいヒロインがいいですな。でも、強引に電話番号を紙に書いて手に握らせる。今どきってそーいう感じなの?でも、イランと言ってる相手に赤外線送信。とか、メール送ってみるね。とかは出来ないわけで、そうなってしまうとアナログな世界に戻るのかねぇ。などと思う私。
結局断りきれずにポッケに入れてバイトに行くのだ。
バイト先にはちょくちょく来るメガネ君(小暮くんではない。単にメガネかけてる学生)がいつもの様に現れる。別段喋りかけるでもなくパンをお求めになって帰っていく・・・ははーん。こいつはヒロイン狙いの噛ませ犬ね。などと邪推する僕。
何日か後、フォーゼが話しかける。
ふ(以降フォーゼのこと)「なんで(電話)かけてこないの?」
ひ(ヒロインのこと)「かけるなんて言ってない」
ふ「かけるでしょ、ふつー」
ぼ(ぼく)「かけるか?ふつー?」
そんなことを繰り返しながらやすいドラマは続く。なんか映画っぽくないんだよなー。
さてさて、とある日のバイトの帰り、前述のメガネ君。見事ストーカー的に店の前で待ってる。こわっ。
バイトを終えて帰ろうとするヒロインと付いてくる彼。恐怖!とりあえず本屋さんに逃げこむ。さすがの回し蹴りヒロインもちょっと怖いじゃないですか。ナイフとかもってるかもしれないし。
おかあさんに電話するも「auお留守番センターに接続します。」もともと友達もいないからバイト先と自宅(両親かな?お父さんの存在感は映画の中では皆無だし)だけ。こまった。帰れないよぅ。
ん?本屋さんの人にお願いしてみては・・・?と思う僕。
店内ウロウロしながらふと突っ込んだポケットに入っていたのはフォーゼを呼ぶ電話番号。困ったときは藁をも・・・本屋さんには頼まんのか?
tel〜
かかってきた電話。番号を確認したあと、訝しむでもなく「おう!」と、かるーく電話にでるフォーゼ。さすが、知らない番号からかかってきても明るく対応。学校中のみんなとダチになった今、今度は日本中の誰かともダチになろうって寸法ですかね?僕ならでないなぁ。などと考えてました。
ストーカー怖いよう。とかけると助けに駆けつけるフォーゼくん。詳しく説明を聞き、相手を見たあと、ガっとヒロインの方を抱き、表に出てちょっと歩いて、見せつけるかのようにちゅーー。
きゃーーーーーーーーーーーーーーーーー!
(怖い悲鳴じゃないよ。照れちゃう音です。)
なにも言わずに立ち去るメガネ君。去ったのを確認して離れる二人。キスしたことを説明するフォーゼに、狼狽しながらわかってるわかってると答えるヒロイン。カワイイじゃないか。自分の娘だったらどうしよう。ムキー。
ここらでふと思う。本筋「君に届け」と同じだな。
そこから急激に心が揺れまくり弱くなるヒロイン。全く陰湿なところのないこのへん。学園の王子様と一緒にいることのやっかみもあっという間に収束し、同じくフォーゼを狙う女のこともあっという間に友だちになり・・・ん?何だこの平和な・・・もっと現実はドロドロしたりしないのか?などと心のすさんだ僕が思ったりする。
ちなみに、フォーゼったらだれでもチュ~するって噂なのよん。と聞かされていてもたってもいられず席を外す彼女。追いかけるフォーゼ。
ひ「だれでもキスするんでしょ。そんな噂よ」
ふ「むちゃくちゃ言われてんな。俺」
ひ「あたしとはしてなかったからどーたらこーたら」
ふ「おれはしたいと思った子としかしないよ」
ぼ「したいと思っても出来ないよ」
ひ「モーいい。前のもストーカーがらみやし。気持ちのこもってないどーたらこーたら」
フォーゼ腕をとって、いきなりちゅー。
ふ「今のは○○のキス」
フォーゼ角度を変えてちゅー
ふ「今のは○○のキス」
フォーゼ角度を変えてちゅー
ふ「今のは○○のキス」
フォーゼ角度を変えてちゅー
ふ「今のは○○のキス。どう、気持ち入ってるか入ってなんかなんてわかんの?」
そして決め台詞
ふ「返事しないと、本気ちゅーしちゃうぞ」
きゃーーーーーーーーーーーーーーーーー!
(怖い悲鳴じゃないよ。照れちゃう音です。)
素早く納得。
その後フォーゼを好きだった女の子と、フォーゼの友達がなんじゃもんじゃで付き合うようになるクダリが少々。人付き合い全くしないヒロインが彼の方に的確すぎるアドバイスを繰り出し、見事に成功。ただ、別に見るところはない。
さて、そろそろ毒ッケが欲しくなってくる頃だと思います。僕もそうです。んな中、性格悪そ~なフォーゼの元カノ(かな?)登場。こうなるともう流れは一つですね。
元(小長井くんじゃないよ)「あんたフォーゼになにしてあげてんの」
元「あんたが横にいるとうっとーしいんだよ」
元「あたしはもっとフォーゼのために色々してたよ。今もしてるよ」
元「そんな半端な感じで付き合ってるんだったらどっかいけ」
ひ「わかんないし、今まで人付き合いもなかったけど、フォーゼと出会って変わったの〜なんじゃもんじゃ」
納得して和解!
はやい!納得が早すぎる!
お前ラスボスちゃうんかい!
ということであっさりと仲良くなってご飯食べに行っちゃったりもするのである。今どきの子たちはこんなにもドロドロしてないのか。とか思っちゃう。
そこで今度は別パターン。フォーゼの昔の知り合い(親友だったらしい)が転校してくる。ヤンチャな金髪(以降「き」)。昔いじめられてて、体鍛えてたら一年留学しちゃったというおちゃめさん。
ヒロインとイジメられてる感じが近くて話も合うことから結構仲良くなって金髪君の心を鷲掴みにするヒロイン。やるわね!
ついにどろどろが始まる。そうか、女子側ではなくて男子側がドロドロと対決したりなんじゃもんじゃするのか。と、思った瞬間、さらっと金髪君告白。親友の彼女とわかっていて。オットコ前ですこと。
で、あっさりごめんなさい攻撃。更にはあっさり身を引く金髪君。
あれ、ここもラスボスではないのか。(ぼ)
みんなで喋ってると友達の知り合いがやってくる。読者モデルの有名っ子ちゃん。さすがフォーゼ。スカウトされて、照れながらも実際にやってみる。当然ヒロインや友達も連れてくるが、夢の舞台に浮かれる友達を尻目にヒロインちゃん浮かない顔。
どうやら、そのキラキラモデルとフォーゼくんがなんか同じキラキラした世界にしっくりときてて、なんかあたしなんかとぜんぜん違う。うぅ。劣等感!と、思ったのでしょう。うぇーん。と、泣きながら去ってゆく。
ちなみに、その読者モデルがまさにラスボスで、キラキラワールドに連れ込んで徐々に洗脳し、あわよくばフォーゼくんいただき。みたいな感じを醸しだす。
フォーゼくんは基本的にピュアだが、あまりそちらに興味はない。が、素直なんでホイホイついていったり、写真撮ったりご飯食べたりも気にせずしちゃう。
やきもきするヒロイン。と僕。この頃の僕はヒロインと娘を重ねあわせ、「なんやねん。フォーゼ。しっかりせーよ。かなしませんなよ。ウォー」とか思っていたのであった。
ヤキモキが行き過ぎて悲しくなって身を引こうとしちゃうほどのヒロイン。学校を去ってゆく。一方でのんきなフォーゼは「あれ?メイは。」などとのどかに校内をうろつく。そんな彼に「何やってんねん!」とツッコミを入れるのは・・・ラスボスと思ってた友達きー強そうな方。スラムダンクでいうところの松井さんかな?(もう一人は藤井さんである。試験でますよ。)
ということで、わーっと追いかけるフォーゼ。と、ここで逃げてちゃダメ!と思い直して引き返すヒロイン。校内でばったり。
ふ「ごめんな。メイ。俺モデルやめるわ」
このへんの会話あんま覚えてないけど・・・ガバっとフォーゼのネクタイを掴んで、うりゃっとかおをさげさせてちゅーーーー!
きゃーーーーーーーーーーーーーーーーー!
(怖い悲鳴じゃないよ。照れちゃう音です。)
なんちゅうかこのへんの勢いの良さなどが相まって娘と重ねあわせてちゃってる(おっきくなったら・・・みたいなね)ごくなので、これにはオッシャー。と、ヤメテー。の相反する気持ちが激しくバトルを繰り広げる。
最後のモデルの仕事で、もうひと踏ん張り読者モデルスターがフォーゼに絡んでくるが・・・あっさりと断る。いい男じゃないか。さすが娘が選んだだけのことはある(このへん僕がちょっと壊れてる)。
そしてこれまたあっさり身を引く読者モデル。いっそ清々しいくらいである。
ラストシーン。
お互いに好きよすきすき。みたいに微笑ましく終了。
隠しテキストはここまでです。
見終えた時そんな悪くなかったぞ。むしろちょっと良かったかも。という印象を受けたんですが、振り返りながら書いていくと、どんどんと突っ込みどころが出てくるではないか。おかげでネタバレが偉いことになってしまいましたが・・・。この映画の一番のポイントは見てる僕の精神状態がヤバかったのに尽きるのかもしれません。
「キー!我が娘になんちゅうことすんねん。」「キー!我が娘になんちゅう可哀想な子としてんねん。」「しっかりせーよフォーゼ。娘が悲しんでるじゃないか。」とかね。
一方で、余命系でとんでもないのを見せられてきたことで耐性ができていたんでしょうか?ものすごく爽やかにあっさりと話が展開して肩すかし半分。爽やかー。な気分になったりもしたわけです。なんせ登場人物の誰一人として底意地悪い悪役が存在しないんですもの。
ということで、改めて長ーーーく書いちゃいましたが、それでも爽やかでやっぱり悪くなかった気がします。ヒロインの回し蹴り、娘と重ねてしまった僕の心情、みたいなところで票を伸ばしたって感じですかね。
※あと、この作品のあとに見た奴がどえらいもんだったってのもあるかな。