近キョリ恋愛

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監督:熊澤尚人
出演:山下智久、小松菜奈、小瀧望(ジャニーズWEST)
時間:118分
公開:2014年
キャッチコピー:
近くて遠い
先生に恋をした――
ジャンル:
恋愛青春胸キュン

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2015年07月08日 | 見た回数: 1回

これはすごかった。

前に見た3本「カノジョは嘘を愛しすぎてる」「好きっていいなよ」「潔く柔く」を見終えてなお、これはすごい!と言い切れる破壊力。

「余命系」の対抗馬としてはあまりにも戦力不足が否めなかった「胸キュン系」。そこに現れた超高校級・・・いや、ターミネーターと言ったらいいんでしょうか?
あのトンデモな世界とは別方向に突き抜けて、さらには同等の攻撃力をもった作品があったとは!

とにもかくにも女子の憧れ(でも、冷静に考えてこれが本当に憧れなのだろうか?)がフルに詰まった豪華幕の内弁当と言ったらいいんのかな?
壁ドン、お姫様抱っこ、etc…ありとあらゆる妄想が絶え間なく波のように押し寄せる。

悪い奴はいないので、うーん。なんというかまさに天国。イジメられているレベルも自分からあえて離れてるとか、このへんって「好きっていいなよ」でも思ったんですが、あえてエグいのは避けてる感じが見て取れるのは僕だけでしょうか?

さて、恒例のネタバレの前に、評価・・・は言うまでもないか。ただ、見ようと思ってる人も思ってない人も、できればネタバレ前に一度見てもらいたい。と、思えるくらいの一本。残念映画愛好家の私が太鼓判を押しますので。

それでも、見ることはないだろう。って方は、ネタバレ込みのところをどーぞ。

ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。

数学天才児の主人公。学年は常にトップだが、他のに比べると若干英語が苦手。だって理論的じゃないんだもの。という理由。

ん?じゃ、国語とか古文とかそのへんもアウト?

それに目をつけたのは、学年のアイドル英語教師。そう、山P。一挙手一投足それぞれに注目され、キャーキャー言われ、さらにはそれをなんとも思わない精神力。身だしなみにも気を使い、香水なんかも使っちゃう。さすがです。

そんな彼があえてヒロインちゃんを呼び出す。負い、お前英語イマイチやんけ。他の強化に比べて英語だけ低いと俺の教育方法が疑われるから、とりあえず補修!

なんとまぁ、ひどくないんですよ。

多分。他と比べてって他がまさにトップだとしたら多分70%とか80%とか。それなのにあえて補修するなんて。二人っきりだわ。山Pと。

きゃーーーーーーーー。

しかし天才児は動じない。感情も露わにせず、ただただ黙々とほとんどしゃべりもせず。が、ですよ、それでも内心なんか意識しちゃう・・・みたいなね。

当然アイドル教師相手なので、他の女の子からはウザがられ、「ワザと成績落として補修してもらってんでしょ」などと難癖付けられた挙句体育倉庫に閉じ込められたり。

それでもあんまり動じずに脱出しようと試みるが・・・。ででーん。さすがは山P。すかさず助けに来ちゃう。

「いえ、大丈夫です。脱出出来ましたし」とか言いながらそっけなく去っていくヒロイン。ただ、足をひきずっているのを発見した山Pは、全校生徒が部活とかしてる運動場のまっただ中で後ろから、ガバーーーーっと痴漢行為・・・いえ、お姫様抱っこです。

当然の事ながらここはステキなほわわ~んショットなので映像もスローでお見せします。

きゃーーーーーー。

もうちょっとやりようってのがあるだろうにまさかの・・・。保健室では足を手当してもらった後に頭ポンポン(多分ここもきゃーーーポイント)。もう、ついていけません。アイドルってすごい。

なんだかんだでイヤイヤ補修受けつつも徐々に成績が上がり始める天才児。そこで浮かんでくるのは海外の大学。尊敬する先生のもとで勉強できるんじゃね?

もともと英語がダメで諦めてた所、この成績急上昇ですし、何と言っても元々の才能が違うんで一気に海外受験も可能になっちゃうレベル。さすがです。

一方で恋も忘れません。イヤダイヤダと思いながらも気になってショーがなくなり、終いにゃ本屋さんで色々と小ネタを仕入れては試そうとしたり・・・更にはしっかりと「告白」までしてみる。

これまた、OK的な態度で山P対応するもんだから、厄介極まりない。なんせ英語の授業中、自分の席から離れ、先生の供託の足元に入り込んでるんですから?普通バレルわい。

山Pもこれはこれでさすがだな。と思うのが、あえてなんにも触れずに、なんか落としたふりをして・・・隠れてる天才児ちゃんに、ちゅーーー。

きゃーーーーーー。

そんなこんなでこりゃもう両想い、ハッピー満開。とおもいきや、なんとまぁ、てんにんしてきましたよ。強大なライバルの、山Pと昔付き合ってたという大人の美人教師。しかもまだまだ気がある素振りだし・・・。そんなカノジョ、机の下で隠れてキス。シーンをガッツリ見ちゃう。

そんなことを脅しに使うでもなく、若干よりを戻そうとする美人教師と、一応古い知り合いなんで。。。的な態度の山P。傍から見てるといい雰囲気なんで、仲良くしてる二人を見てムキー。となる天才児ちゃん。もやもや、むにゃむにゃ・・・・。

ちなみに天才児ちゃん、いとこと同居中。いとこは同じ高校の教師だったりして、さらにはなんかヒロインちゃんに気があるようなないような・・・。

それだけにいとこ先生も気に食わない。いつもと違う落ち着かない天才児ちゃんの様子を見て、くっそー。あのアイドルチャラチャラ教師め!みたいな気分をうちに秘めてるっぽいのだ。

さてさて、もう一人登場させたいと思います。同級生でちょっとやんちゃっぽいやつ。が、こいつパティシエ目指してる純粋やろう。たまたまそのノートを落として、他のやつに拾われて見られそうになったのを、そりゃアカンやん。と止める天才児ちゃん。鍵かかってるやつを無理やり開けようとする同級生たちもいかがなもんかと思うが・・・。

やんちゃ君登場!ちょっとキレ気味になんやねん。とか喧嘩になりそうに・・・ばたり。何故か倒れる天才児ちゃん。

やんちゃ君はヒロインを保健室に・・・と思ったあなた。まだ甘い。ここはアメージングワールド。登場するのは山Pです。さっそうと登場し、倒れたカノジョを抱きかかえて保健室まで連れて行く。

きゃーーーーーー。

さらにはかっちょよく、「俺が連れてきたっていうなよ」と釘をさして去ってゆく山P。

天才児ちゃんはヤンチャくんが助けてくれたと思い、なんやかんやで微妙に仲良しグループにやんちゃ君を入れちゃう。

やんちゃ君の方も舎弟のように天才児ちゃんにつきまとい、いつしか恋心。鉄板です。

さてさて、もやもやが腫れず、美人教師との関係が気になる天才児ちゃん。改めて教室に呼び出し、1対1で真意を問う。なんであたしとキスしたん。あたしと付き合ってるって嘘なん?

嘘ちゃうで。キーーース。

きゃーーーーーーー。

なんとまぁ、やることなす事スキがない。パーフェクト超人のようであるが・・・・・スキがあった。そこを美人教師ちゃんに見つかり、遠目からスマホでパシャリ。

こりゃ問題になるぞう・・・ばら撒くのか?場ら巻いちゃうのか???

ばらまかれないみたい。秘密兵器はとっておくってことか。

さてさて、学校生活は大事なので、数少ない友達とその彼氏及び、やんちゃ君と街ナカデート。思いつめたやんちゃ君、エイヤ!と、腕を掴んでわから離れて二人っきりになろうとする。

ただただ引きづられていく天才児ちゃん。いざ!告白。

返事をしない天才児ちゃん。モテモテだな。と思う僕。

同時期に美人教師とかいもんに来てた山P。そのシーンを見かけて・・・美人教師をほっぽって、(当然バレちゃまずいからパーカーのフードを深々とかぶりつつ)天才児ちゃんをうばいさる。

きゃーーーーー。

当然ながらここも見せ場なので、腕を掴んで一緒に走っていく二人をスローで見せてくれますとも。誰も居ないところまで逃げてきた二人。後悔する山P。でもしょうがない。これが愛ってもんです。

天才児ちゃんと山Pの恋の行方は当然バレるので学校で問題になります。噂にもなるし、そりゃ問題ですよ。と色めき立つ。

が、動じない山P。一過性のもんですよ。俺、そんな気ないし。みたいな感じでやり過ごす。悪いやっちゃ。内心のドキドキしてるみたいなカッチョ悪いところを見せるわけがありません。

これはきっと、追い打ちを掛けるように例の写真(美人教師撮影)も出てくるだろうと、思っていたんですが、ここでも肩すかし。粘るねー。残り時間を考慮すると・・・ん?どこで出てくる?

その後も隠れて付き合ってる二人。急に車で現れてドライブに連れだす。行く先は人気のない海。さすが、選ぶ場所がおしゃれである。自分の弱さとかなんじゃもんじゃ、かっちょいいこと行ったり、天才児ちゃんにホンマなんでか知らんけどすっきゃねん。みたいに確認したり。まぁ、学校内であんま表立っては仲良く出来ないしフォローも兼ねてね。

で、さらには、「結婚しよう」

きゃーーーーーーーーーーーーーー!

ん?おかしいやろ。その展開・・・と思う僕。

でも、当然ながらそんなこと言われちゃったら勉強にも身が入らず、恋のため、先生のために海外留学もやめる。お料理とかもいっぱい覚えるの。センセーと結婚したいのん。と、少女漫画のように(ん?元少女漫画家?)夢見る天才児ちゃん。

いとこの先生としたらたまったもんじゃない。こんな才能を潰すような山P許すまじ。うぉ~~~(内心)。

さて、山Pもそんなカノジョをほっとくわけないじゃないですか。俺のために海外留学やめちゃうなんてアホな。よし、俺が身を引けばいいのだ。別れよう。とさっそうと告げる。

しょんぼり悲しむ天才児ちゃん。

でも、本意は・・・・というのもちゃんとフォローしてくれて見てる人にも優しい山P。

それでもなんやかんやで連れ立って歩いてたりしたのが問題になるってのは世の常で、教頭・校長も黙ってられませんよ。などと圧力をかけられる。ちょっとピンチか・・・。いや、そもそもそんなにプレッシャーかけてくるってことは例の写真は出回って・・・。

なかった。

それどころか、いとこ先生が助け舟出してきた。あれ?お前さっさと山Pつぶしといたほうがいいんじゃねえのか?

とにかく、俺、別にカノジョとは付き合ってないし、恋なんかしてないに決まってるぜ。と、ズバッと言い張り問題解決。

いとこ先生にお礼をいう山P。なぜ潰さなかったのかを語るいとこ先生。カノジョのためだと。大人だな。本心隠してんちゃうんか。

美人先生とも、写真のことを話す。もともと校長とか上司にいこうかとも悩んだけど、そんなんしたら山P学校に入れなくなっちゃうし、とか考えてるといとこ先生にしか渡せなかったと。

いとこ先生株急上昇。わかってて、あえてかばったのか。すごいやつだ。あるいはあまりにも天才児ちゃんが好きすぎるのか?

その後別れた事になったまま二人は学校生活を終える。

さすがは天才児ちゃんだけあって見事なんたら大学への海外留学を果たし、夢だった大学の先生と研究したりしてる(と、思う。なんか難しそうなこと喋りながら歩いてたし)

一方の山Pも相変わらずアイドル教師路線を崩すでもなく元気にきゃ~きゃー言われ続けている。

ある日、急に現れた天才児ちゃん。山Pの腕を取り、二人学校を後に走ってゆく。

きゃーーーーーー。

行く先は前にいったおしゃれ海岸。天才児ちゃん。どうしても見せたかったものがある。と、一枚の写真を。蒼井夕焼け・・・これは山Pの弱さの部分のキーワードで心グラグラにするのであった。

改めて、どーぞ。プロポーズ。

きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

みたいなエンディングでした。

隠しテキストはここまでです。


いやね、今回、ざっと思い起こしながら書いてみたんですが、破壊力の割にあまり筋が頭にはいってなくって、この恐怖・・いえ、感動を伝えきれたかが自身がありません。

やっぱり、いっぺん見てみませんか?

リンク

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