同時期公開の似たような映画（「オブリビオン」）があるわけで、どーしてもそれとの比較になりますよね。それぞれトムとウィル・スミスというスターを擁してますし。

思ったより悪くはなかったけど、面白いかと言われると、んー、別に。になっちゃう。話はありきたりだし未来の割にハイテク満載でもないし、ジャングルサバイバル映画だし、凶悪怪獣と戦うのになぜか武器は槍だけだし。

あとなんと言っても息子映画なのでウィル・スミスたいして活躍しないしね。
その点ではトム満載（←出てる映画は基本全部）な「オブリビオン」のが良いかなぁ。
息子くんがラスト覚醒するとこはマー悪くない（というかあーいうの好き）んですけど、やっぱりなんともなー。

あ、そうそう。シャマラン作品って知りませんでした。その割には最後のどんでん返しというか、ネタバレ禁止がないなー。と思うんですけど、これ、もしかして最後のウィル・スミスのあれがネタバレ禁止なのかしら？

このごろのシャマラン監督のご執心は、もうどんでん返しにはなく、「生意気な子供がアドベンチャーゲーム的な旅をして得る悟りの境地」にあるようだ。

監督はとある異星人のようにあらゆる時間を同時に見ることができるのかもしれない。人間がヤスデに見えているのかもしれない。そしてそれをどうにか地球人にもわかりやすく彼なりの工夫をして一本の映画に収めると…わお、めちゃくちゃだ。ひとりの登場人物の中に過去に持っていた側面と未来に持ちうる側面がないまぜにされて、今の人格が崩壊してしまう。三次元で生きるわたしには、順番は結構大事だ。すくなくとも映画を見る上で、因果関係はかなり大事だ。物語はごく単純なのにわからないことが多すぎる。「そういうものだ」では済まされない。

キタイ（息子の名前）はもう大きいのにまるで子供で、丞二は「ダニエルさんみたいだ」と言っていた。わたしは「リメイクの「ベストキッド」にも出ていたけどそのときはダニエルさんほど腹立たしい奴じゃなかったのに」と思った。