んー。と、いや、悪くはないんですよ。派手だし前2作以上にコミカルで結婚の報告を父にしづらそうにしてる。といった人間臭さあふれるリー・リンチェイ。かといって相変わらずの圧倒的な運動能力。登場人物に西太后やら李鴻章も出てきたりするわけですし。

ただ、何でしょう？前２作と比べると時代的な圧迫感というか西洋文明の圧力もあまり感じないし、戦闘シーンの相手もやはりメインは地元の悪徳金満武闘家でしかなくて、そのバックに何かが居るわけでもない。片方で政治的な敵のロシアも暗殺計画があるだけだし・・・。
また、「ヤングマスター 師弟出馬」で、中国の獅子舞はすごいな。ってのは体感済みで、そのスケールアップ版なのでさらに盛り上がるかというと、ちょっとごちゃごちゃしすぎていて、せっかくの華麗なアクションシーンがよく見えないという「トランスフォーマー」現象が起こってたりもします。ちぇっ。

いや、改めて言うんですが悪くはないんですよ。リー・リンチェイの人間臭さという面では一番出てたように思いますし、アクションシーンも若干の難癖つけれなくはないけど、やっぱり華麗で圧倒的で気持ちのいいものだし。
とはいえ「ターミネーター３」ほどじゃないんですがなんだかんだで前２作と比べちゃうとどうしても落ちちゃうかなー。