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柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2012年10月06日 | 見た回数: 1回
ニクソンというひとはどう考えていいのかよくわからない。
ベトナム戦争が終わった時の大統領なんだけど、民主党のケネディの時代は継続されていた戦争で、ケネディ暗殺後はジョンソンにうつって北爆までやってたのに、共和党政権で終わったのだ、というのが印象的なのか。それにデタントも彼の時代の合い言葉ではなかったか。
* * *
また、ニクソンは田中角栄とも印象がダブる。二人ともスキャンダルで失脚したからか、いやケネディみたいな富裕層ので出自でないからか。
最近の野田さんを見ていると、これもなんだか違う意味でニクソンを思い出す。
松田くんなんかは、「野田さんがマニフェスト選挙を駄目にしてしまったところがある」といっていたけど、政党政治の中で、この横紙破りは、もう「よくやった」といってよいほどだろう。
野田さんは彼なりの問題意識と、彼なりの解法として今回の策に舵を切ったのだろうけど、こういうやりくちって、たとえば鳩山さんには出来ただろうか。
いや、できそうにない。やめた後の鳩山さんを見てて、あらためてそう思う。
谷垣さんが如何にどう言ったって、今回は野田さんの勝ちだったのだ。消費税増税は明らかに成果だし、オスプレイの配備だって彼の成果だ。
これらはまったく彼が私利私欲を追求した結果でないことはわかる。やっぱり彼の問題意識のありようなのだろう。このやり方でなければ、幸せな人は増えない、と考えたのだ。
鳩山さんが分かりやすいので、比較に出し続けるが、やっぱり鳩山さんと比べてみると、野田さんは昔の政治家の印象に近いのだ。そうか、ニクソンというより、思い出しているのは昔の政治家なんだろう。その点では、(過日の自民党の代表選を見てても思ったが)谷垣さんも新しい世代だったのかも。
この映画でニクソンを演じるのはなんとアンソニー・ホプキンス。ほんとになんでもやる人なんだなと思うと同時に、本作についても怪演だったと思う。
脇を固めるジェームズ・ウッズやJ・T・ウォルシュ。ふたりとも悪役が印象的なんだけど、悪役然としたニクソンの脇を固める二人としては大変フィットしていたと思う(ところでJ・T・ウォルシュ、亡くなっておられたのですね。残念です)。
本作はオリバー・ストーンにとっては「ナチュラル・ボーン・キラーズ」の翌年の作品ですが、演出はとっても似ている。ちょっとやりすぎなくらい。でも、それくらいえげつない演出をしないと3時間の長丁場がもたないかな。ストーリーも面白いっちゅやあ面白いのだけど、なんせ長くて眠い。三日に分けてみたのだけど、うち二日、奥さんは後ろで寝てたし。
ケネディのように万人に愛される人ではなかった。奥さんのことを作中ではずっと「相棒(バディ)」と呼び続けていた。共和党だったのだが、ブッシュみたいに、馬鹿にする気が起こらない。ウォーターゲートでの民主党の盗聴に関与(指示)して失脚した。
映画を見たけど、やっぱり、ニクソンについてはよくわからなかった。
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ニクソンというひとはどう考えていいのかよくわからない。
ベトナム戦争が終わった時の大統領なんだけど、民主党のケネディの時代は継続されていた戦争で、ケネディ暗殺後はジョンソンにうつって北爆までやってたのに、共和党政権で終わったのだ、というのが印象的なのか。それにデタントも彼の時代の合い言葉ではなかったか。
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また、ニクソンは田中角栄とも印象がダブる。二人ともスキャンダルで失脚したからか、いやケネディみたいな富裕層ので出自でないからか。
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最近の野田さんを見ていると、これもなんだか違う意味でニクソンを思い出す。
松田くんなんかは、「野田さんがマニフェスト選挙を駄目にしてしまったところがある」といっていたけど、政党政治の中で、この横紙破りは、もう「よくやった」といってよいほどだろう。
野田さんは彼なりの問題意識と、彼なりの解法として今回の策に舵を切ったのだろうけど、こういうやりくちって、たとえば鳩山さんには出来ただろうか。
いや、できそうにない。やめた後の鳩山さんを見てて、あらためてそう思う。
谷垣さんが如何にどう言ったって、今回は野田さんの勝ちだったのだ。消費税増税は明らかに成果だし、オスプレイの配備だって彼の成果だ。
これらはまったく彼が私利私欲を追求した結果でないことはわかる。やっぱり彼の問題意識のありようなのだろう。このやり方でなければ、幸せな人は増えない、と考えたのだ。
鳩山さんが分かりやすいので、比較に出し続けるが、やっぱり鳩山さんと比べてみると、野田さんは昔の政治家の印象に近いのだ。そうか、ニクソンというより、思い出しているのは昔の政治家なんだろう。その点では、(過日の自民党の代表選を見てても思ったが)谷垣さんも新しい世代だったのかも。
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この映画でニクソンを演じるのはなんとアンソニー・ホプキンス。ほんとになんでもやる人なんだなと思うと同時に、本作についても怪演だったと思う。
脇を固めるジェームズ・ウッズやJ・T・ウォルシュ。ふたりとも悪役が印象的なんだけど、悪役然としたニクソンの脇を固める二人としては大変フィットしていたと思う(ところでJ・T・ウォルシュ、亡くなっておられたのですね。残念です)。
本作はオリバー・ストーンにとっては「ナチュラル・ボーン・キラーズ」の翌年の作品ですが、演出はとっても似ている。ちょっとやりすぎなくらい。でも、それくらいえげつない演出をしないと3時間の長丁場がもたないかな。ストーリーも面白いっちゅやあ面白いのだけど、なんせ長くて眠い。三日に分けてみたのだけど、うち二日、奥さんは後ろで寝てたし。
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ケネディのように万人に愛される人ではなかった。奥さんのことを作中ではずっと「相棒(バディ)」と呼び続けていた。共和党だったのだが、ブッシュみたいに、馬鹿にする気が起こらない。ウォーターゲートでの民主党の盗聴に関与(指示)して失脚した。
映画を見たけど、やっぱり、ニクソンについてはよくわからなかった。