とある飛空士への追憶

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監督:宍戸 淳
出演:神木隆之介、竹富聖花、富澤たけし(サンドウィッチマン)
時間:102分
公開:2011年
キャッチコピー:
そこに 自由は あるか
ジャンル:
恋愛アニメ(日本)アドベンチャーファンタジー

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2012年08月20日 | 見た回数: 1回

んーと、つまらない。キャッチコピーに応えるなら

「見ない 自由は あったかも」

というところでしょうか。
ベースはライトノベルらしいんで、まぁ、そこまで求めちゃ酷なのかもしれませんな。おぉ、主人公の声が神木隆之介くんだ。

全部どっかで見たような気がするのは僕だけかな?身分違いの恋だとすると「ローマの休日」っぽい気もするんですがこのつまんなさは何だろ?

隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS」(長澤まさみちゃんの方ね)をベースに「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」であった、主人公とヒロインたちの「それぞれふたりきりのどーたらこーたら漂流記」なとこを延々と見せられるというかなんというか。

まぁ、ヒロインがどっちにも似てないんですが、微妙にキャラも立ってないんですよねー。ツンデレヒロイン・・・ツンデレとは違うか。世間知らずなお姫様がパターン化したフォーマットの元成長してく様が見て取れる。髪切ったと同時にキャラも変わる。酒に酔えばツンデレキャラの完成。うーん。ベタだなぁ。
かみきって元気になるってのは悪くはないんですが、それでもちょっとねぇ。
また、主人公がこれまたイイコちゃんで気に入らん。傭兵らしくない。ん?自分を棚に上げて趣味を押し付けている?いえいえ、そんなこたーない。
パイロットたるものトム・クルーズ・・・いや、ポルコ・ロッソのようでなければ皆のハートをキャッチするのは難しいぞ。

あと、なんといっても悪役不在がいたい。
魅力的な敵という点では相手国のエースパイロットがかっちょよろしいんですが、あんまり出番がないんですよね。もったいない。彼に関してはなんか斎藤だったり土方っぽい雰囲気(どっちも新選組ね)で渋いんですが、いかんせん最後の戦闘シーンくらいしか出てこない。でも一番かっちょよかったんだな。これが。
敵のNo.2的な若手もいいキャラなんですが、こいつなんか最後のシーンじゃ出てこないし。

ドッグファイトの点で見ると、うーん。こんなもんなの?戦闘機シーンって。
なんだろ?しょぼい。「紅の豚」とかを見習いなさい。あと実写ですよ「トップガン」。未見ですがトレーラー見る限りじゃ「スカイ・クロラ」だってはるかに出来が良さ気でしたよ。
それくらい、なんかゲームというかなんというかな出来栄え。男の子にとっちゃ興奮するシーンがこれではねぇ。

逃亡劇でもあるんですが、あんまり緊張感も感じられないし、見つかった!というシーンでもどきっ!となることもなく・・・・

つーわけでですな。なんとも煮え切らない、ごくありがちな、パターン化された物語でしたかね。最後のあのシーンだって報酬があれの時点でありありとわかるし。
もしかしたら小説はおもろいんかもしれませんが、映画版に限って言えばあまりにも情報をはしょりすぎてるし、見せ場のドッグファイト満載の戦闘機シーン、お姫様との「身分違いの恋物語」両面でダメダメでした。あと、あえて言うなら、飛行機がなんか古い3DCG感満載ですな。

日本のアニメは世界的にも評価が高いそうですが、これではねぇ・・・

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