スカイ・クロラ
画像表示切り替え監督: | 押井 守 |
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出演: | 菊地凛子、加瀬 亮、谷原章介、栗山千明 |
時間: | 122分 |
公開: | 2008年 |
ジャンル: SF、アニメ(日本) |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2019年09月14日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2010年04月01日 | 見た回数: 1回
「はー、なるほどー」と見終わって、振り返ると憮然とした妻。どうやら面白くなかったらしい。なんだか色味が気持ち悪いし、空戦では酔うし、人物の見分けがつかなくてむかつく。のだそうな。でもひとしきり感想を言い合うと、たしかに「サマーウォーズ」には、ここをこうしたらもっとおもしろいのにという余地があるけれど、この映画にはそういう余地はない、この映画は完成されている、という点での合意には達しました。
なんせアニメに失望直後だったので、かなり意地の悪い視座で見ていたのですが、奥さんの言う通りかな。アニメとしては、何の文句もないです。
「パトレイバー」にせよ「攻殻機動隊」にせよ、押井守氏の仕事は僕には語りかけてこないことが多いのだけど、それらを思い浮かべてみると、今回のスカイ・クロラは、かなりましだった。原作を知らないというのも手伝っていると思うけど、人物や世界像は徹底して作り込まれているので、好き嫌いを言うことはできるけど、見ていて不快になるようなレベルの低い不満はない。
空戦もなかなかよくって、やっぱりドッグファイトがさまになるのはレシプロ機だなあと結構満足。緩急のつけ方がちょっとくさいけど、キャノピーの端に敵機をとらえながら戦闘をするさまは、やっぱり映画はこだわりのある人に作ってもらってなんぼだなあと思わせられる瞬間でした。
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ちょっと追記。
そこかしこでみたのですが、押井守氏、「この映画が恋愛映画として受け止められなければ、失敗だ」とおっしゃったそうです。この台詞、いいなあとおもうのです。映画を完成させるのは観客だ、ということをわかってなければ、この台詞は出ないでしょうね。
んー。思ってたのとちょっと違う。もうちょっと意味不明な会話もりもりの「イノセンス」的な世界が繰り広げられるのかと思ってたんですけど、結構喋らないのだ。
ちょっとしっくり来なかったなー。ドッグファイトの戦闘シーンと地上での行動のシーンの絵柄のギャップも気になったし・・・人がのっぺり(まーこれはあえてか・・・)してて人形のようだし・・・。
少なくとも「とある飛空士への追憶」と戦闘機乗りという点ではかぶっていて、それよりは百倍はいいんですけど、もうちょっと世界についてわかってないと厳しいなぁ。色々とこの世界の制約やら条件やらがわかってない状態で見たんで(大人にならない飛行機乗りの映画・・・というだけの前情報)ついていけないままに色々進んで、納得するまでに終わった感じでした。
何回か見直してたら評価変わる気もするんだけど、とりあえずちょっと合わなかったなー。