韓国版「レオン」といえばわかりやすいか。内容もまぁ、そんなもん。ゲイリー・オールドマンは出てこない。韓流スターウォン・ビン主演。ってことはもしやアイドル映画か？嫌な予感がするぞ・・・見る前の印象はそれくらいでしたかね。

そもそも、ゲイリー・オールドマンが出てない時点で「えー。魅力8割減じゃないか。」とどこからか聞こえてきそうです（だれですか？）が、まぁ、そう決めつけるものでもないでしょう。

というわけで、久々の韓国映画。どっちかというと重くてグロテスクで、ちょっと苦手なんですがね。

では今作ですが、まず、ウォン・ビン。とっても渋いじゃないかコンニャロ。まるでジェイソン・ボーン可能様なムダのない動き。キレも素晴らしい。韓流スター侮りがたしです。立ち位置的にはキムタク他ＳＭＡＰさんたちくらいなんでしょうかね？これくらい出来る人、いるのかなー？アイドルで探すのが間違ってる？

「韓流スターよ。ウォン・ビンよ。きゃー。」というお母様型（？ターゲット間違っとる？）にはちと重すぎるんじゃないかなぁ。ドライヤーのくだりもそうやし、うりゃ、っとナイフ使ってるとこも含め、血みどろで、グロい感じもしっかり残してくれているので、ちょっと胃が重たくなるのも事実ですがね。

オバマのくだりとかムキムキアピールとかは若干マイナス点ですが、話のテンポもサクサクと進み、無茶な感じもない。湿度が高く空気が重たい雰囲気も話の緊迫感もどこか「インファナル・アフェア」を思い出させるしね。

んー。巷では「レオン」と比較してる人が多そうなんですが、「タクシードライバー」のほうが近いかも？それに「ボーン・アイデンティティ」の主人公、「インファナル・アフェア」なアジア風味と「オールド・ボーイ」のグロい隠し味を加えた感じと言ったら伝わるんだろうか？
なんしか韓国映画ももうちょっと追っかけたほうがいいのかねー。と思わせる満足な一品でした。あー面白かった。