ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON
画像表示切り替え監督: | 三谷幸喜 |
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出演: | 深津絵里、西田敏行、阿部寛、竹内結子、浅野忠信、中井貴一 |
時間: | 142分 |
公開: | 2010年 |
キャッチコピー: 証人はただ一人、落ち武者の幽霊。 | |
ジャンル: コメディ、法廷 |
コメント一覧
石田憲司 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2013年11月10日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: まあまあ | 見た日: 2012年07月13日 | 見た回数: 1回
間違いなく三谷幸喜作品らしいと思うのだけど、不思議な違和感。
オープンロケーションが多いから? でも、「ザ・マジックアワー」だって野外だったけど、こういう違和感はなく、やっぱり舞台をみているような感覚でみていたように思う。
長回しが少ないから? 気のせいかもしれないけど、これまでの三谷作品に比べると、妙に映画的な演出な気がする。でも、今の僕にはちょっと不協和音に見える。
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笑えるところは笑えるし、巧いなあと思うところもある。笑えるところでは小2の娘もそれなりに笑ってた。
でも、ちょっと時間が長いせいもあるのだけど、スロースタータで尻上がりなんですね。で、けっこう前半あたりは見ててダレちゃう。
三谷作品は、伏線の妙味があるので、あんまりバラしちゃうとつまんないような気がして、ストーリーに言及した感想が書きにくいですね。
でも、スタッフロールの心霊写真集はかなりよかったなあ。
そういや、死人を法廷に立たせるという前例でいえば、ちょっと近いのが黒澤明(芥川龍之介)の「羅生門(『藪の中』)」がありますね。
さておき、カメオで唐沢寿明(医者)や佐藤浩市(役者)が見られたのがちょっとうれしかったかな。
何回か見たら、また評価もかわるかも。
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ちょっと加筆。
ぼく、「ブルームーン」って、「ひと月で二回目に出た満月」のことだと思ってたんですが、ほんとに「青い月」って意味があるんですね(Wikipedia「ブルームーン」)。しかも僕が思ってたのは、誤解由来みたい。
でもってついでに本作のサブタイトル「once in a blue moon」も英語の成句なんですね(Wikipedia参照されたし)。
ふーん。
面白かったですよ。我ながら早いとこ「THE 有頂天ホテル」も見なきゃなぁとか思いつつ娘と視聴。多分どれ見ても楽しめるとは思う三谷作品ですが、今作も予想通り、元気にベタなネタにばっちりと笑わせていただきました。
ただ、後半になると娘が飽きだして、やっぱり他の見る。と言い出さないかヒヤヒヤしながら最後まで視聴。ちょっと長かったせいかラスト30分はあんまり頭に入ってなかったみたいです。
たしかにもうちょっとコンパクトにもできたんじゃないかねー。ちょっとだれてるなー。という時間帯もあったんですが、まぁ、どれもそんなもんでしょう。
深津絵里の可愛らしい”作り”笑顔が印象的だったり、西田さんの顔芸だったりと、役者さんの旨さを引き出すのも監督の腕次第ってやつでしょうかねー。なんとなくのどかに楽しそうにやってる感じが伝わってくるというかなんというか。
なにはともあれ、こちらが期待しているものをちゃ~んとやってくれてるし、裏切られないだろうという安心感もある。たしかにおぉ、そうきたか。予想すらしてなかったわぃ。ということは多分今後もそうはないと思うんですが、そもそもそんなこと期待してないしね。
ということで、至って満足な一本でしたぜ。