「歴史探訪」第三弾です。歴史モノかは怪しいけどね。

「幕末高校生」と真逆。今度は過去から現代に飛んできていただきました。サムライ現代に現る。です。
作品の出来的にも真逆で、思いのほか現代に馴染んでいく様と、妙に時代と合っていない空気感が妙に落ち着くというかなんというか。

こじんまりとした作品ではありますが、ちゃんとタイムトラベルもののツボを抑えてました。（この前に見たのがひどかったせいもあるけど）何だ、結構面白かったじゃないか。

作品的には「駆込み女と駆出し男」のほうがはるかに見てて面白い。すすめるなら明らかにあっちなんだけど・・・いや、そんないいってわけじゃないんだけど、妙に愛せるというか、けなすポイントがあまり浮かばないなぁ。

タイトル的にもそうだし、ジャニーズ作品だということもあって、見始めた段階がマイナススタートだっただけに、以外に悪くないじゃないか・・・というのがラストまでオチないままゴールしたみたいな感じです。
タイトルで損してる感じはあるかなぁ。

お侍さんが現代にタイムスリップして、お菓子職人になる話。お菓子作りにハマっていく過程が微笑ましい。

タイムスリップを使うことで、女性が家にいるべきか否かという価値観と相克する価値観をもってくるのだけど、児童文学らしく、それほど踏み込まずにさらっと問題提起というくらいで、これも気がらくちん。

それにしても、柔軟な思考のお侍さんでよかったですね。

そんなに奇抜な展開じゃなく、でも期待はずれの展開もしないので、初見でもけっこうリラックスしてみられる良作でした。