やれルパンだルパンだ。映画見る。と言う娘と視聴しました。さすがに「ルパン三世 カリオストロの城」ほどの引きはなく、心のなかで「マモー」が怖い人だという事だけが残った印象でしょうか？

作品としてはカリオストロとならんで良い出来で、昨今のTVスペシャル版とは一線を画すると思う。いい感じのSFテイストが大人の視聴にも耐える、まぁ、さすがの大人向けマンガの劇場版。といった所ではあるわけです。

オープニングのショッキングな13階段・今のいいおじさんではなく、アウトローで殺しも厭わない乾いた感じ。時代を感じさせるだまし絵空間での追いかけっこ。時代を感じさせないテーマ。いいおじさんからするとこちらのほうがルパンの世界感が出ていて評価が高いのもわかる。

ルパンこそこーいうテイストで守り続けて欲しかったんですが、昨今のＴＶ版を作ってる人ってこーいう感じでは作れないのかね？下手におもねって「コナンくん」とか出してる場合じゃない。

ただ、視聴者が子供に変わったとたん評価は逆転。カリオストロと比べると、やっぱりちょっと話がややこしいし、宮崎アニメ特有の浮遊感や物語の盛り上がりなどはちょい落ちるかな。正直ストーリーを楽しめないと面白さ半減な印象も受ける。ちっちゃい子にヒトラーだの何だのもよくわからないし、くろーん？？だしね。

ということで、まぁ、基本的には子供で駿バンザイな僕なのですが、評価としてはカリオストロとならんで「おすすめ」で。