ファンタスティック・フォー Fantastic Four

画像表示切り替え

Amazon で ファンタスティック・フォー を買う

監督:ジョシュ・トランク
出演:マイルズ・テラー、ケイト・マーラ、マイケル・B・ジョーダン、ジェイミー・ベル
時間:100分
公開:2015年
キャッチコピー:
すべてはこの4人からはじまった――
ジャンル:
SFアクションアメコミ

コメント一覧

でべ | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2016年01月31日 | 見た回数: 1回

以前の映画が大コケした、という理由でかどうか、あまり間を置かずに作られた新しいファンタスティック・フォー。リブート版と呼ばれているらしい。前回のことは忘れて再起動、だそうです。もうちょっとシリアス路線で行きたいという意気込みは伝わらなくもないんだけど、なんていうか、華がない…。主人公の能力がゴムみたいに伸びるっていう地味さのせい?
Dr.ドゥームの、善悪を超越してしまった悪役ぶりはちょっと面白かったものの、あれ?いまのやっつけたの?終わったの?と言っている間に終了。2005年度版の、熱してから急冷却!みたいな分かりやすいアイデア勝負を想像してたせいかな。

個人的にはガリ勉ナードの主人公リードと、スクラップ屋の不良息子ベンの、価値観が違うふたりの友情シーンみたいなのをもっと見たかった。いや見せるべきだったと言ってもいいと思う。「スタンド・バイ・ミー」や「リトル・ランボーズ」のような組み合わせの二人が価値観を共有して同じことに取り組む、いいじゃないですか。なのに本作ではそりゃあびっくりするくらいベンの扱いがぞんざいなんです。リードのキャラクターを疑うほどに。
少年時代に出会って、一緒にテレポーテーション装置を開発しようよ!って言われて、たぶん10年近く付き合わされて、リードが研究所にスカウトされたときも荷物持ちで付き合って、リードから「毎日家に帰るよ、だって君はぼくのパートナーだろ!」って言ってもらったのにそれ以降会うことはなく、ときどき「いま開発中だよ!君のおかげだ」みたいな充実感溢れるメッセージを受け取るだけ、ベンのほうは変わらずスクラップ屋暮らし、そしたらある夜中に「君がいないと始まらないだろ」って突然電話かかってきて、ベンいいやつだからほいほい出かけて行ったら、「NASAに取られる前にこっそりテレポート実験する」と言われて、酔っ払いにつきあった結果、The thingに。ベンいい奴すぎ! いたたまれない!

意気込みはわかったけど、ベタにコミカルな前作のファンタスティック・フォーのが愛しやすいです。みんな、仲良さそうだし。

リンク