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石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2010年09月18日 | 見た回数: 1回
余命マイスターを目指す方(誰の事?)は必見の映画。さて出来はというと、うーん。
余命幾ばくもない彼女役の榮倉奈々さんがこれまた健康そうで顔も丸く血色もよろしい。先日見た「フォース・カインド」の本人と比べると、健康優良児のはんこを押してあげたくなるんですね。彼女の魅力であるとは思うんですが、それで余命1ヶ月とはこれいかに。映画の最初から最後までそんな健康そうな彼女が、たまに鼻に管を通して見たり苦しんでみたりするんですが、リアリティ欠如だなぁ。まぁ、そんなリアリティを求める映画じゃないってのもわからんではないんですが、ほれ、もうちょっとなんかあるでしょうに。 それについてはもうちょっと言及するとですね。いや、実に主演の二人がスターすぎるというかなんというか。とても美男美女でいらっしゃる。お顔も小さいし、何頭身やねん。というスタイル。なんというか身近にこういう出来事があって、主人公やヒロインに自分を投影しつつ感情移入する。という可能性をスポイルしてないだろうか? まぁ、映画化されるにあたって俳優さん・女優さんを使うので、どの映画にも同様の距離感が生まれてしまうとは思うんですが、なんだか今作、見ていてずーっとそれが引っかかってました。 この辺は見てる時の気分だけの問題かもしれませんがね。
また、二人ともビジュアルもそうですが行動も美しすぎて、ウーム。現実感ないぞ。もっと嘆いたり人間的な部分も会っていい様に思うんだがなぁ。演出過多というかなんというか・・・。 瑛太君のラストの一人泣き崩れてるとこだけが唯一「お、血が通ってるかな?」というポイントというのもいかがなものかと。 まぁ、この手の作品はそいういった下手に演技感のないドキュメンタリータッチの方が心に響くんじゃないかな?多分今作も本人らが出てたテレビのドキュメンタリーの方が伝わったんじゃないかと。その点では「1リットルの涙」はうまい事やってたなぁ。と思ったりします。
ネタ的に周りのいろいろなサポートであったり苦しみや苦悩であったりというのが、もうひとつ見せ場であり、伝えるべき内容ではないかと思うんですけどねー。が、そういうのは視聴者には伝わりづらい。「悲劇のヒロインとその恋人」路線を突き進むべきだ!という判断があったのか、単純にボクが読み取れなかっただけなのかもしれませんが、本人ら含め当事者の声が伝わってこない。ただただ、「あぁ、なんて美しくて悲しい話なのかしら」という点ばかり。 本人らが、「もっと他の若い子らにも知ってもらいたいし、同じ境遇の人にも分かち合いたい」とか言ってはいましたが、果て?これを見て、検診いこうかしら。と思った人がどれほどいたのだろう?
あと気になったのは後ろの音楽。大事なシーンで、かつ、泣かせるポイントだと思うのですが、それを知らせるためでしょうかね?そちらに気をとられてしまって、ちゃんとのめり込めなかったんですが、やはりそれは優しさから? 無音で彼女の声だけが聞こえる。とかの方が印象的な気もするんですけどねー。ただ、そういうのは素人考えで、ちゃんとそれにふさわしい音楽を流すのがセオリーなのかも。
ちゅうわけで、美しい話ではあるんですが全然伝わらない一本でした。ただ、基本的にはダメダメな「残念映画」なんですが、話としてはベースがいいのか、普通に見れるレベル。突出した悪さというか、マイナスパワーがないのがたちの悪いところです。残念映画を語るには若干パワー不足ですが・・・久々の脳内会議。
・「イマイチ」くらいじゃね? ・確かに、残念に並べるには物足りん ・でもさ、「余命系」泣かす映画やし・・・ ・いやいや、「余命系」を甘やかしちゃいかん。 ・泣かす映画で全然泣くポイントを外してるのは立派なんじゃ? ・むむ。一理ある。 ・しかも大事なメッセージはないよ。 ・むむむ。二理ある。 ・本人らが出てたテレビのドキュメンタリーの方がいい出来ってどうさ? ・むむむ。三理ある。 ・このレビューのマイナス具合はどうですか?
・・・「残念」で!
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余命マイスターを目指す方(誰の事?)は必見の映画。さて出来はというと、うーん。
余命幾ばくもない彼女役の榮倉奈々さんがこれまた健康そうで顔も丸く血色もよろしい。先日見た「フォース・カインド」の本人と比べると、健康優良児のはんこを押してあげたくなるんですね。彼女の魅力であるとは思うんですが、それで余命1ヶ月とはこれいかに。映画の最初から最後までそんな健康そうな彼女が、たまに鼻に管を通して見たり苦しんでみたりするんですが、リアリティ欠如だなぁ。まぁ、そんなリアリティを求める映画じゃないってのもわからんではないんですが、ほれ、もうちょっとなんかあるでしょうに。
それについてはもうちょっと言及するとですね。いや、実に主演の二人がスターすぎるというかなんというか。とても美男美女でいらっしゃる。お顔も小さいし、何頭身やねん。というスタイル。なんというか身近にこういう出来事があって、主人公やヒロインに自分を投影しつつ感情移入する。という可能性をスポイルしてないだろうか?
まぁ、映画化されるにあたって俳優さん・女優さんを使うので、どの映画にも同様の距離感が生まれてしまうとは思うんですが、なんだか今作、見ていてずーっとそれが引っかかってました。
この辺は見てる時の気分だけの問題かもしれませんがね。
また、二人ともビジュアルもそうですが行動も美しすぎて、ウーム。現実感ないぞ。もっと嘆いたり人間的な部分も会っていい様に思うんだがなぁ。演出過多というかなんというか・・・。
瑛太君のラストの一人泣き崩れてるとこだけが唯一「お、血が通ってるかな?」というポイントというのもいかがなものかと。
まぁ、この手の作品はそいういった下手に演技感のないドキュメンタリータッチの方が心に響くんじゃないかな?多分今作も本人らが出てたテレビのドキュメンタリーの方が伝わったんじゃないかと。その点では「1リットルの涙」はうまい事やってたなぁ。と思ったりします。
ネタ的に周りのいろいろなサポートであったり苦しみや苦悩であったりというのが、もうひとつ見せ場であり、伝えるべき内容ではないかと思うんですけどねー。が、そういうのは視聴者には伝わりづらい。「悲劇のヒロインとその恋人」路線を突き進むべきだ!という判断があったのか、単純にボクが読み取れなかっただけなのかもしれませんが、本人ら含め当事者の声が伝わってこない。ただただ、「あぁ、なんて美しくて悲しい話なのかしら」という点ばかり。
本人らが、「もっと他の若い子らにも知ってもらいたいし、同じ境遇の人にも分かち合いたい」とか言ってはいましたが、果て?これを見て、検診いこうかしら。と思った人がどれほどいたのだろう?
あと気になったのは後ろの音楽。大事なシーンで、かつ、泣かせるポイントだと思うのですが、それを知らせるためでしょうかね?そちらに気をとられてしまって、ちゃんとのめり込めなかったんですが、やはりそれは優しさから?
無音で彼女の声だけが聞こえる。とかの方が印象的な気もするんですけどねー。ただ、そういうのは素人考えで、ちゃんとそれにふさわしい音楽を流すのがセオリーなのかも。
ちゅうわけで、美しい話ではあるんですが全然伝わらない一本でした。ただ、基本的にはダメダメな「残念映画」なんですが、話としてはベースがいいのか、普通に見れるレベル。突出した悪さというか、マイナスパワーがないのがたちの悪いところです。残念映画を語るには若干パワー不足ですが・・・久々の脳内会議。
・「イマイチ」くらいじゃね?
・確かに、残念に並べるには物足りん
・でもさ、「余命系」泣かす映画やし・・・
・いやいや、「余命系」を甘やかしちゃいかん。
・泣かす映画で全然泣くポイントを外してるのは立派なんじゃ?
・むむ。一理ある。
・しかも大事なメッセージはないよ。
・むむむ。二理ある。
・本人らが出てたテレビのドキュメンタリーの方がいい出来ってどうさ?
・むむむ。三理ある。
・このレビューのマイナス具合はどうですか?
・・・「残念」で!