好きな映画なのは確か、でもひさびさに見てちょっと怖かった。
善行を行う人間には奇跡を、悪行を行う人間には罰を与えて命や心を奪い、ためらいなく「悪い人間だからやった」と言い放てるコーフィをわたしは恐ろしく思う。神さまを信じるひとたちにとっては、目の前に現れた神さまの使いでも、そしてたとえ彼が無罪だったとしても。

ところでこの映画のゲイリー・シニーズさんの眉毛は手塚漫画のアセチレンランプみたいですよね。

丞二に「サム・ロックウェルを追いかけるならこれでしょう」といわれ視聴。んー、やっぱりよかった。

ハンサムすぎるゲイリー・シニーズや、劣化ラッセル・クロウ（失礼）のデビット・モースもついでに満喫。

いいところはあると思うけど、だらだらした映画なので、展開は眠く、しかしサム・ロックウェルがでてきたあたりで、見てる僕もうきうきしてくる。

やっぱり次は「ギャラクシー・クエスト」かな。

この映画の話を聞くたびに「アルジャーノンに花束を」を思い出していた。

テレビ放映をチラ見したり、どんな話か聞く機会があるたびに「アルジャーノンに花束を」が思い浮べてたんだけど、ようやく答え合わせができた。

・賢いねずみと仲良し
どちらも一芸できる賢いねずみ。賢いがゆえに対人間の友情が明確にあって二人は会話するように意思疎通ができる。人はねずみと同じ運命をたどることになり、ねずみを見て自分の運命を悟るあたりが共通点。

・トム・ハンクス
ねずみが共通点なのは意識していたんだけど、もうひとつのキーポイントはトム・ハンクスだった。
思い返してみれば、初めて「アルジャーノンに花束を」を読んだ年（1995）と「フォレスト・ガンプ/一期一会」の公開年（1995）が同じ。そのせいかな、「アルジャーノン･･･」の主人公、精神遅滞のチャーリーは、私の頭の中ではいつもトム･ハンクスだったような気がする。

ホラー系のスティーブン・キングとノスタルジー系のスティーブン・キングとの間を埋めるような作品だった。上手くいえないけど、いろいろ分かっちゃった。何を信じてるかとかそういうの。
とにかくやっぱりあの泥臭い男の友情みたいのは好きっす。