ジュラシック・プラネット 恐竜の惑星 PLANET RAPTOR

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監督:ゲーリー・ジョーンズ
出演:スティーブン・バウアー、ムセッタ・ヴェンダー、テッド・ライミ、
時間:89分
公開:2008年
ジャンル:
SF恐竜

コメント一覧

石田憲司 | 簡易評価: ざんねん | 見た日: 2010年07月16日 | 見た回数: 1回

ジュラシックシリーズ第1弾。ただし、ジュラシック・パークが面白いのは周知の事実。ということで、あえて危険を顧みずこちらの舞台に飛び込んでみました。「ジュラシック・プラネット」。
ジャケットはなかなかにカッチョいいので、密かに期待大・・・。

これはすごい!

なんというかですね、結果から言うと愛好家にはたまらないほどの残念具合でした。

簡単に言うと、遠い(近いのかな?)未来。宇宙航行も可能になった人類が別の生命体からのSOSを受信。助けに行くぜ・・・というもの。特別練られたストーリーでもないけど、基本ラインは悪くない・・・というのはアマ過ぎか!中学生でも考えられそうな、ファミコンのゲームみたいなお話です。でもちゃんととってりゃそれなりに見れるものになるんですがね。

では、残念具合を見て行きましょう。
※一応ネタバレモードonにしますが・・・誰も見ないでしょうからお気軽に。

ここから先はお話の核心に関わる記述があります。このリンクで読み飛ばせます。あるいは次の見出しにスキップしてください。

まず、最初の段階で宇宙船がでてくるんですが、なんともカクカク。パースも狂ってる?六角大王(知ってる人は知ってるはず)を初めて使った人が作ったんじゃないのか?という出来でずっこけます。

次にとある惑星に転送されます。地球外惑星なのに中世ヨーロッパのたたずまい。まぁ、そのたたずまいに関しては後に説明があるのでよしとしましょう。ただ、その地に転送された上陸部隊がなんか浮いて見える。なんでやねん。そもそもシーンによってカメラが違うのかテレビゲームになったり、なんかの映画の切り取った画面になったり、実写になったり、CGになったり。つぎはぎですか?

お、恐竜でてきた。足のドアップと目のドアップだけは、ジュラシックパークの恐竜の質感だ。が、襲ってくるととたんにテレビゲームになります。ちっちゃいし、銃で撃つと、それこそゲームのようにぱたんと横に倒れるし。
恐竜自体の戦闘能力はなかなかもんですよ。小振りな割に一撃で人の首を飛ばしてみたりするし。でも、いつ襲ってくるかわからない恐怖感は皆無です。なんだろ、基本ファミコン画面なので、あ、味方が一人やられたか、ふむふむ。位の感じしか受けないんですよねー。

お、目と足のドアップだ。
再びだけど、他の絵とはやっぱりちょっとだけ違うねー。

ともあれ、そんな怖い惑星なので撤退だ!というタイミングで宇宙嵐、宇宙船と交信できなくなりました。じゃ、嵐が収まるまで籠っていよう。ってな感じで進んで行くお話。展開的にはそうこなくっちゃ。なのですが、心情的には、苦痛だ・・・もういい、早く終われ・・・でした。

お、目と足のドアップだ。
唯一のいい絵(と、いってもしょぼいけど)なのでカット割りの度にでてくるのかな?

そのあとも基本よくある展開の上層部の陰謀やら、それに加担してる技術者(まぁ、「エイリアン」のアンドロイドみたいなもんで、会社というか上層部の味方)が暴走して人体実験手なイベントをクリアすると、次は本題。よくわからないけど高等知的生物と出くわします。唯一の生き残りでトンボのオバケです。手もなんか虫で、よくぞその手でこのれんが造りの中世の家を再現したものだと感心します。高等生物だから、なんか機械的なものでやったんでしょうかね。
すると突然、なぜかメンバーの一人でヒロインの彼女(研究者)が通訳を。あれ?しゃべれる設定?えらく好都合な展開ですが、何でもこの任務に就くにあたって勉強したとのこと。しかし、残念ながら大事なことを全てしゃべってから、その異星人は倒れます。死んだ。とのこと。そうですか。御愁傷様です。

お、目と足のドアップだ。
手とか口とかは見せてくれないのかなぁ?

とにかくなんかしら脱出せねば!通信できれば宇宙船に転送して戻ることが出来る。しかし悪いのは宇宙船の艦長と発覚!でもとにかく通信を!と、もっかい宇宙人のいたところに通信機をとりに行きます。さっきやっときゃよかったのにねぇ。

お、目と足のドアップだ。
何度使い回すんだ?

こっからはエンディングに向かって加速。恐竜に追われまくります。どんどんやられる味方。悪い医師もお約束でパーティからはぐれ恐竜にやられます。主役クラスは基本やられませんが、いらないなー。というようなメンバーが他のいい仲間たちも散って行きます。もちろんゲーム画面上でね。

お、目と足のドアップだ。
もういいかげん飽きてきたな。

なんとか通信機を確保。あとは通信するだけですが、なんてこった、周りはもう恐竜だらけで弾も残っていない。しょうがないからカッチョよくやられよう。と、タバコなんか吸いながら通信・・・。

つながった!いいように転んでたすかった!エンディング。

隠しテキストはここまでです。


エンディングで、ジャッキー映画のようにメイキングが見れるんですが、イヤー、これまた中学生映画部、がんばって作りました。的なノリ!最後まで見終わった自分をほめてあげたい気分でいっぱいです。

いいとこないのか・・・というとですね。ひとつだけ。ジャケットの絵かな。きっとジャケットにだまされて借りては涙した怪獣映画愛好家たちがさぞや多かったでしょうさ。罪づくりなやつだなぁ。

さて、自信を持って「残念」をつけられる作品。なのですが、ちょっと心がぶれてます。これってお勧めな「残念映画」としていいのかどうか。コリャー酷い、って楽しめる人以外は明らかに時間の無駄遣いだしなー。

柴田宣史 | 簡易評価: いまいち | 見た日: 2008年12月12日 | 見た回数: 1回

結婚記念日視聴。ほんとうは確実に「残念」評価な映画なんですが、B級覚悟だったので、ちょっと甘めのご祝儀採点です。

まあ、ひどいつくりですね。製作にあたって、ひとりでもなにかしらのプロが関わっているのかが疑わしいほどです。なにせ27光年はなれた惑星の SOS を感知して救出にいく人たちの装備が、20世紀時代の兵装……というかサバイバルゲーム装備です。で、ご丁寧になんで旧態依然の火薬兵器を用いているかの説明まで付け加えられます。また舞台はなにかの歴史物の映画撮影の後とおぼしき中世の町並み。それについても説得力ゼロの解説がつきます(宇宙の各地の文明を集めていた高度な知性を持つエイリアンが、たまたま地球のその時期の町並みを再現したそうです)。

筋立てもひどく、なんで恐竜が出てくるのか、全くわかりません。また、どういう陰謀で(というのは、なんらかの陰謀があるようなのですが)彼らが苦境に立たされているのかも、判然としません。

ただ、不思議なことに、人間というものはときどきどうしようもない B 級映画を見たくなるものなのです。ぜひ、そういうときのために、本作はとっておきにしてください。もし、そういときがおとずれなかったら、そのまま忘れていいので。

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