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犬ヶ島 ISLE OF DOGS
画像表示切り替え監督: | ウェス・アンダーソン |
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出演: | ブライアン・クランストン、ランキン・こうゆう、エドワード・ノートン、ボブ・バラバン、ビル・マーレイ |
時間: | 101分 |
公開: | 2018年 |
ジャンル: SF、アニメ(海外) |
コメント一覧
でべ | 簡易評価: なかなか | 見た日: 2019年02月08日 | 見た回数: 1回
柴田宣史 | 簡易評価: おすすめ | 見た日: 2018年11月18日 | 見た回数: 2回
一言でいうと、「すごく可愛いハードボイルド」。昂じて、ちょっと「犬派ってステキ」って思っちゃう。
ただのエンターテイメントなので、深いメッセージもありがたい教えも一切なく、独特のブロークンジャパニーズテイストで、ハードボイルドだが、少年との友情を育てていくスジ。
チーフ:「とってこい」ならやらないぞ。
とか
ナツメグ:飼いならされた犬なんて、魅力的じゃないわ。
とか、もー、ステキ。でもって、このセリフをいう声が、日本語吹き替えでも、英語でも、みなとても格好良い。どっちでみても良いと思う。
で、言葉の使い方が独特で、日本語吹き替えにしても子供向けにならない(=けっこう難しい字幕が頻繁に出てくる)のは、親子で見る場合は、要注意かも。
「津波で被害を受けた原発ふうの施設」とか、ちょっとドキっとする場面がなくはないけど、可愛い部分が良くて、いっきに2回みちゃった。
いまのところかなり好みのウェス・アンダーソン監督だし、犬だし……いつかは見ようと思いつつ、イマイチ腰の重かった本作。まずストップモーション・アニメってそれだけで、もう味が濃いというか、きちんとマインドセットをしないと、ただ「すごいねー」と言うだけで、どう消化していいか分からなくなっちゃう。さらに舞台が日本で、監督なりの考証と妄想が入り混じった濃密さに、Youtubeに上がってたメイキング映像だけで胃がもたれそうで。
とにかく初見の方は、ポリシーとかに関係なく日本語吹き替えでの視聴がおすすめ。ただでさえ日本語英語入り混じったテロップと、情報量の多い作り込まれた絵が続くので、さらに英語聞き取りつつ字幕を追うとか全然頭が追いつきません。もうひとつ、日本語アフレコはほとんど日本人の俳優さんが担当されてるようなのだけど、主人公の少年だけちょっとカタコトなんですよ。それにも気を取られてしまい。
日本語を同時通訳で英語化しているような演出が多用されて、日本語の語感を味わいつつ、英語圏の人にとって見やすい配慮はなかなか面白かったのだけど(吹き替えではどうなるんだろう)。
いい話ではあるのだけど、情報過多で忙しがったのと、ストップモーション独特の淡々とした(いやそれは監督独特の、と言うべきか?)に結構あてられてしまって、お腹は一杯なのに、気持ちがついて行かず。
とりあえず、初見はこんな感想でした。
ひと心地ついたら、吹き替えで見る機会があってもいいのかなあ。